出版社内容情報
チェルノブイリの立入禁止区域に住む女性と行方不明の娘。戦争と原発の暗い記憶を描く人間ミステリ。独語圏推理作家協会賞最終候補。
【著者紹介】
1960年独ケルン生まれ。セラピスト、レストラン経営など様々な職を経てから作家活動に入る。『沈黙を破る者』でドイツ・ミステリー大賞受賞。ほかに『ヴァイオリニスト』など。ドイツ語圏注目の女性作家。
内容説明
冬の寒空の下、北ドイツの農場主レスマンは、薄い服を身にまとって逃げてきた若い女を匿い、追っ手の男たちを銃で追い払う。一方、チェルノブイリ原発の立入禁止区域“ゾーン”で暮らす女性ヴァレンティナは、行方不明の娘カテリーナのために自らの思い出をノートに綴りはじめる。そして、ウクライナ警察の警部レオニードは、姿を消した若い女たちを追ってはるばるドイツに旅立つ。1930年代の大祖国戦争から、社会主義大革命、第二次大戦中の忌まわしい出来事、チェルノブイリの輝かしい日々…。戦争と原発の暗い記憶を抱えて生きる人々を描く文芸ミステリ。
著者等紹介
ボルマン,メヒティルト[ボルマン,メヒティルト] [Borrmann,Mechtild]
1960年ケルン生まれ。セラピスト、ダンスの振付、レストラン経営など、多彩な職を経た後、2011年から専業作家として活動。2006年Wenn das Herz im Kopf schl¨agtで作家デビュー。『沈黙を破る者』(河出書房新社)でドイツ・ミステリ大賞第1位に選ばれる
赤坂桃子[アカサカモモコ]
ドイツ語・英語翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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