内容説明
1961年4月12日、ユーリー・ガガーリンは人類として初めて地球の大気圏を離れ、宇宙飛行に成功した。だが、20世紀を代表する人物となりながら、その後の彼は、みずからが危うい人生を送る一方、ソヴィエト国家に対しては脅威をもたらすような存在になっていく。そして34歳の若さで、訓練中の飛行機により事故死したのだった。本書はKGBの未公開ファイルや、旧ソ連当局の宇宙開発における機密文書、ガガーリンの友人や同僚へのインタビューなどをもとに、この初の宇宙飛行士の―政治的圧力に引き裂かれ、アルコール依存症と闘い、無慈悲な全体主義体制に反抗した男の―真実の姿を明らかにするものである。
目次
第1章 農民の息子
第2章 リクルート
第3章 設計技師長
第4章 準備
第5章 飛行直前
第6章 一〇八分間
第7章 帰還
第8章 宇宙開発競争
第9章 フォロス事件
第10章 仕事への復帰
第11章 地に堕ちる
第12章 残骸
エピローグ
著者等紹介
ドーラン,ジェイミー[ドーラン,ジェイミー] [Doran,Jamie]
アイルランド出身の元BBC映画プロデューサー。1994年に旧ソ連初の原爆を扱ったドキュメント・テレビ映画“The Red Bomb”(『赤い爆弾』)を製作。数々の賞を受賞している。現在は自分のドキュメンタリー映画制作会社をもつ
ビゾニー,ピアーズ[ビゾニー,ピアーズ] [Bizony,Piers]
科学ジャーナリストで宇宙史研究家、ポピュラー・サイエンス・ライター。『フォーカス』、『ワイアード』など英米のさまざまな雑誌に寄稿するほか、単行本の著作も多い
日暮雅通[ヒグラシマサミチ]
青山学院大学理工学部卒。英米文芸およびノンフィクション書の翻訳家(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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