内容説明
ふたたび異世界「裏ロンドン」に戻った少女は、仲間たちを救えるのか!?迫り来る脅威に絶体絶命?奇想天外ファンタジー。
著者等紹介
ミエヴィル,チャイナ[ミエヴィル,チャイナ][Mi´eville,China]
1972年イングランド、ノリッジ生まれ。ケンブリッジ大学卒業後、ロンドン大学で博士号取得。98年長篇『キング・ラット』でデビュー後、2000年『ペルディード・ストリート・ステーション』で英国幻想文学賞、アーサー・C・クラーク賞などを受賞、SF/ファンタジー界におけるもっとも有望な新鋭のひとりとなる
内田昌之[ウチダマサユキ]
1961年生まれ。神奈川大学外国語学部卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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けいちゃっぷ
9
ミエヴィルの特に長編は資本主義社会のいきつく先を皮肉っているような(あるいは危惧している)気がするのだが、このYAでもその傾向が。 それでもきっちりと楽しいファンタジーに仕上げてくれるので文句は言いません。 ところどころに描かれたイラストもミエヴィルが自ら描いたようで、作者の登場人物等に対するイメージが浮かんでさらに楽しい。 297ページ 2014/11/24
とぶとり
7
児童書。下巻になるとやっと物語を楽しめる余裕ができてくる。一つ一つのエピソードはぶっ飛んでるが、全体としてはしっかりと王道のファンタジーなのが痛快。ただ作者にお願いしたいのは、寺院に助けに行く物語を短編でもいいから出して・・・2010/11/05
すけきよ
7
『PSS』と同じく、ファンタジーのお約束を外しながらストーリーが進んでいく。主人公からして外しているんだけど、中でも予言書と七つの難題のショートカットが、お約束を外しのお約束(笑)で上手いなぁ。舞台はゲイマンの『ネバーウェア』とひじょうにかぶるんだけど、キャラ造形の奇天烈さは『PSS』を凌ぐか? 個人的お気に入りは冒険家のヨリックと潜水服のムレル。命を持ったガラクタたちと、悪役がスモッグというエコ臭に鼻白む人もいるかも知れないけど、ミエヴィルの創造した雑多な箱庭は純粋に楽しいですよ。2010/09/02
可兒
5
ミエヴィルさんのネタの引き出しがすごい。大丈夫かこれと思うような展開をバンバン飛ばしてくる。やっぱり児童文学じゃないだろこれ2012/09/04
ataka
3
これは面白い。予言の書は信用されないし、主人公ディーバは予言されなかった者だし、上巻で味方と思ってた人々の多くが裏切り者かディーバを嘘つき扱いするはで、八方塞がり。そんな状況でも、真の敵を倒し裏ロンドンを守るため奔走するディーバ。予言にある七つの試練を、「無理」の一言で片付け、「とばして」「もういい」「とばして」「冗談を言ってるの」「どうでもいいわ」と却下する展開に大爆笑。ラストはスッキリまとまって脱帽。上巻で放り出すのはもったいないですぞ!!2013/01/11
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- 和書
- 陰陽師 〈蒼猴ノ巻〉