わたしはノジュオド、十歳で離婚

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  • サイズ B6判/ページ数 246p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309205380
  • NDC分類 289.2
  • Cコード C0098

出版社内容情報

アラビア半島南端のイエメン。古い慣習によってわずか10歳で無理やり結婚させられた少女が、世界最年少の離婚訴訟を起こした……。世界中に勇気と感動を与えた大ベストセラー!

内容説明

「助けて!」少女の悲痛な叫びは、ついに天にとどいた。古い習慣によって無理やり結婚させられた少女が、世界最年少の離婚訴訟を起こした―「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2008」に輝いた少女が語る感動の物語。

目次

1 裁判所で
2 カラディジ村
3 裁判官の部屋で
4 結婚
5 女性弁護士シャーダー
6 逃亡
7 離婚
8 誕生日
9 ムナーの身の上話
10 帰ってきたファリス
11 弁護士になったら

著者等紹介

アリ,ノジュオド[アリ,ノジュオド][Ali,Nojoud]
アラビア半島南端にあるイエメンのカラディジ村に生まれた少女。早婚の伝統が根強く残るこの国で、10歳に満たないときに父親から強制されて、3倍は年上の見知らぬ男性と結婚させられ、乱暴をふるわれる。しかし苦痛に耐えかねて逃亡し、果敢に立ち上がって裁判所に離婚を申し立てた。多くの力添えを得て見事に勝訴、イエメンで初めて離婚を勝ち取る。「ウーマン・オブ・ザ・イヤー2008」に選ばれた

ミヌイ,デルフィヌ[ミヌイ,デルフィヌ][Minoui,Delphine]
1974年、パリでイラン人の父とフランス人の母との間に生まれる。パリでジャーナリスト専門の高等教育を受けたあと、イランのテヘランに移住し、レポーターのキャリアを積む。『ル・フィガロ』『レクスプレス』『ラジオ・フランス』など、主要なフランスのメディアへ定期的に記事を発信し、ラジオ番組などでレポーターでも活躍。2006年、イランとイラクのルポ・シリーズで、仏語圏のジャーナリストにとってもっとも権威ある「アルベール・ロンドル賞」を受賞

鳥取絹子[トットリキヌコ]
1947年、富山県生まれ。フランス語翻訳家、ジャーナリスト(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

G-dark

23
まるで物をやり取りするかのように幼い子どもが結婚させられる社会の実態を描いた本。親のそのまたずっと親の世代から、男性のやることに女性はただ黙って我慢するしかない「伝統」が続いてきた土地で、勇気を振り絞って「離婚します!」と声をあげた10歳の少女ノジュオドの人生が綴られています。残念ながら、女性にとって生きづらい社会はまだ存在していますし、ノジュオドやその支援者は、昔ながらの価値観の人たちからの中傷に晒されたそう。しかし、かつて幼いノジュオドが勇気を振り絞って踏み出した小さな一歩は、大きな一歩であったはず。2018/11/24

トムトム

19
すごい勇気のある女の子。普通に遊ぶ10歳の女の子でもある。子供をそんなに追い込む社会がいまだにあるんだ。9歳で嫁に行く。「大人になるまで触れない」なんて約束が守られるわけもなく、時に子宮裂傷による出血多量で死ぬことも。そんな時は「不良品を渡してすみません」と、さらにその子の姉妹が嫁に行くことも。現代の話だよ!2019/07/18

たまきら

18
読み友さんから。文化が違うから、では片づけられない問題の一つです。初潮前の女児が強制的に結婚させられる、という特集記事を読んだりはしていても、実際にその女児が自分の力でその結婚生活から逃げ出し、法を求めて立ち上がる、という話に胸が揺さぶられました。彼女が生きてきた場所、親、慣習。それらすべてに抗い、自分の「自由」のために戦う彼女の決意の強さと、それを支える人たちの勇気に脱帽しました。教育の重要性が身に沁みます。自分の人生を歩んでいく彼女たちを支えたい、と強く思いました。2017/03/20

スー

17
覚悟して読んだつもりでしたが堪えました。かつては幸福のアラビアと呼ばれたイエメンに暮らすノジュオドは自分の正確な年齢を知りません。彼女は自分は9~10才くらいと思っていて、妹や学校の友達と遊ぶのが好きで夢はいつか海を見たいと思っていました。しかし、父親が彼女に30才の男との結婚を言い渡され、家から遠く離れた村に嫁ぎます。父親は娘が生理が来るまで手を触れないと約束していたようだが、反古にされ初日から男に襲われ、それ以来、夜は彼女にとって恐怖でした。イエメンの田舎では9才の嫁を貰うと幸せになると信じられてる2017/12/13

ruruti

15
心が痛んだ。私には、主人公とほぼ同い年の娘、10歳の姪がいて、どちらものほほ~んと暮らしている。国と宗教、慣習が違うといわれても、10歳で結婚、DV,実父は、名誉がどうのこうの、子供をこんな時に一番守らなくてはいけない存在(私の価値観では)の実母は、あきらめの胸中。こんな肉体的にも精神的にも傷つけられること絶対にあってはならない!彼女の離婚の背中を押した父の第2夫人の存在、支援した人たちがいるという事は、この悪習改善にも希望を持っていいのだろう。実家に戻った彼女や姉妹たちの健全な成長、活躍を願いたい。2013/02/05

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