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内容説明
人生の敗者ハフナーは、チェスの盤上ではドローを愛した―。第一次大戦前のウィーンを舞台に、引きわけに魅せられた挑戦者の内面を静謐なタッチで描くチェス小説の傑作。
著者等紹介
グラヴィニチ,トーマス[グラヴィニチ,トーマス][Glavinic,Thomas]
1972年オーストリアのグラーツに生まれる。5歳でチェスを始め、15歳では同年代の国内プレイヤーNo.2にランクされる。1991年グラーツの高校を卒業、雑文を書き始める。グラーツ大学を中退し、いろんな職を転々としたのち、1995年フリーの作家となる。1998年『ドローヘの愛』(本書)を発表。これは翌年英語訳され、デイリー・テレグラフ紙により「1999年のベストワン」に推挙される。以後『スージー氏』、『カメラ殺人犯』を発表し、2001年「エリーアス・カネッティ奨励金」を給付される。『カメラ殺人犯』は2002年「フリードリヒ・グラウザー賞」も受賞し、著者は各方面から“期待の新人”と目されている。現在ウィーンに在住
西川賢一[ニシカワケンイチ]
1942年中国の済南に生まれる。1966年東京外国語大学ドイツ語科を卒業。出版社勤務をへて、現在フリーのゲルマニスト、翻訳家。訳書にライヒ=ラニツキ自伝『わがユダヤ・ドイツ・ポーランド』(柏書房/レッシング・ドイツ連邦共和国翻訳賞受賞)ほかがある
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