ボーパール午前零時五分〈上〉

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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309203669
  • NDC分類 953
  • Cコード C0097

内容説明

1984年12月、インドの巨大化学工場から毒煙が巻き起こった。チェルノブイリに匹敵する空前の事故を克明に描く、壮大なノンフィクション・ノヴェル。

目次

第1部 インドの空の新星(人命を奪う爆竹、死にゆく子牛、殺人的昆虫;無数の昆虫による地球規模のホロコースト;オリヤー・バスティーという貧民地区;食糧を救う大金持ちの夢想家;ハドソン河畔の三人の徒刑囚たち ほか)
第2部 星々の祝福する夜(殺す前に陽気にさせるガス;「諸君はみんな塵芥と化すだろう」;貧しき英雄たちにはアリ・ババの宝物;上等のウィスキーを好む財政家)

著者等紹介

ラピエール,ドミニク[ラピエール,ドミニク][Lapierre,Dominique]
フランスの作家、ジャーナリスト。「パリ・マッチ」の著名な記者として長らく活躍する。その後、アメリカ人のラリー・コリンズとコンビを組んで出版した『パリは燃えているか』や『第五の騎手』が、ミリオンセラーとなる。『ボーパール午前零時五分』は、1984年にインドで実際に起きた死亡者3万人とも言われる毒ガス事故を、3年にわたって取材して書いたノンフィクション・ノヴェルで、すでに欧米各国に翻訳されベストセラーになっている。フランスではシラク大統領が絶賛したのをはじめ、報道出版賞も受けた

モロ,ハビエル[モロ,ハビエル][Moro,Javier]
1955年生まれのスペイン人。シナリオ・ライターとして長らくアメリカに住み、映画プロデューサーと仕事をした

長谷泰[ハセタイ]
1944年、兵庫県生まれ。東京大学大学院修了。現在、明治学院大学文学部仏文科教授
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

takao

1
経費削減による安全面の予算削減などモラル低下2021/07/19

sasha

1
史上最悪と言われているインドでの化学工場爆事故を追ったノンフィクション。上巻は工場の建設地となったボーパールとそこに住まう貧困層の人々の暮らしと、工場の来歴、そして事故への前兆。害虫を駆除する殺虫剤を製造し、雇用さえも生み出す夢の工場は、徐々に悪夢の工場への道を辿る。2012/10/21

つゆり

0
世界には知られておくべきなのに知られていない事件・事故が沢山ある。これはその一つ。事故についてだけでなく、インドという国の宗教や暮らしを知る上でも貴重。 世界の名だたる大企業の工場が東南アジアに作られているが、どのようにして、どのような思惑が絡んでそうなるのかが、語られる。低コストの労働力や市場拡大などについて、客観的な知識はあっても、それがその問いに住む人たちにとってどのように説明され、どのように受け取られるかまでは中々想像できないのだと、改めて認識した。2016/07/07

メレディス

0
1984年にインドで起きた、化学工場の毒ガス漏出事件。アメリカの多国籍企業が、貧しいインドの人々の命を奪った。死者は1万6千人から3万人以上。 著者の母国フランスで多くの賞を受賞した一冊。書評では、悲劇幕開けをまるで昆虫学者のように調べあげ、一連の刺激的な証言を通して悲劇の発生、その主役たち、その犠牲者たちを描写している、と評価されている。著者は、3年かけて1トンほどの文献と一千200人以上へのインタビューを行ったという。2015/11/29

Hokobayashi Sayuri

0
映画「タイタニック」を見ているよう。だって、事故は起きてしまうことを知っているのです。悪意をもっているわけではない、いや、貧困、天災に苦しむ人々への福音だと信じて疑わない大企業の起こした大惨事。 ニュースを読んだはずなのにすっかり忘れていた反省で、国会議事堂に行って当時各新聞が報じていた記事を読みなおしてきました。 そうか、当時はクウェートのハイジャック事件、中国残留孤児の話題が紙面の多くをしめていた時代。 19時で追い出されて帰り道、原発再稼働反対のデモを横見に帰りました。2015/03/27

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