いかさまトランプ師の冒険

いかさまトランプ師の冒険

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 277p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309202761
  • NDC分類 953
  • Cコード C0097

内容説明

鮮やかにカードが舞い踊る「いくら賭ける?」コミカルな男女が演じる紙芝居のような劇場。ベストセラー『木を植えた男』の原作者ジオノが贈るユーモラスな悪漢小説。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ムーミン2号

8
人は誰も二面以上の顔を持っているのではないか。『木を植えた男』のジオノさん作品だが、なかなか読みづらい。「私」は放浪しながらも困ることなく暮らしているが、ある日出会ったいかさまトランプ師に心惹かれて、彼を「アーティスト」と呼び、彼とともに在り、彼とともに彷徨う。章立てもなくその日その日が短い文章の連続で綴られている。しかし終盤、「私」が「アーティスト」をまるで自分のもう一方のように思い始めたと感じられてくるその時、「私」は彼を自らの手で葬る。それは、まるで「私」のもう一方の自分という面への決別のようだ。2017/11/27

ゴロチビ

3
「木を植えた男」以外の作品を読みたいと思い、比較的読み易そうな「強靭な魂」「気晴らしのない王様」等も覗いたが難しそう。唯一手に負えそうなのがこの本だった。しかし言葉自体は難しくないのに、意味が、何が言いたいかが分からない。説明が少な過ぎるフランス映画のよう。それでも何とか読み進めていくと、人と人との遣り取りや言外に何かを匂わせる表現方法が、分からないながらも面白い気がして来る。(それは自分の最も苦手な分野でもある。)最後に解説まで来てようやく全体像というか読み方がわかって一安心。再読しようか迷っている。2024/10/03

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/635103
  • ご注意事項

最近チェックした商品