内容説明
今世紀最大の女流作家デュラスの最後の作品。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
きゅー
15
66歳のデュラスと、27歳のヤン・アンドレアが出会い、二人は共に暮らすようになる。アンドレアはデュラスにとって最後の恋人となり、彼女の最後の日々の言葉を文字としてまとめそれが本書となる。彼女は何度も「ただそれだけのことだ C'est tout」と書いている。しかし、彼女にとっても死は"ただそれだけのこと”とはならない。「こわい。来て。わたしといっしょになりに来て。」と彼女はアンドレアにすがる。それもまた彼女の一つの姿。スキャンダラスな小説『愛人』を書いた彼女は、最後まで恋に生きた女性でもあった。2018/04/19
mei55
0
小説というよりは詩という感じ。