感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nbhd
1
まぁ。無人島を舞台にした文明と未開の逆転劇。作者が、子どもにも読めるように書いた、というように読みやすい。島の生活の描き方は鮮やかなんだけれど、分かりやすいぶん、いまひとつ味わいに欠けるかも。ロビンソン・クルーソーを経由して、〈太平洋の冥界〉のほうを読んでみようと思う。2013/04/01
catquittyquitty
0
哲学的ロビンソン・クルーソーの作者によるより易しいリメイク版、とのこと。解説にバックグラウンドである『エティカ』との照応があったが、正直こじつけ的に見える部分も多かったり。知識を得る三つ目の手段である「本質の直感」に至る道筋を描いている、とのことだが結局解説のような読みでは西欧中心的価値観を転倒出来ていないように思えてしまう。それよりはよりつぶさに本文の描写に目を向けたほうが得られる示唆は多いような。『太平洋の冥界』も読みたい。2018/06/04