内容説明
むかし、フラグルンドで聞き耳という男の子が生まれた。この子の数奇な運命についてこれからお話することになる。聞き耳が17歳になったとき、東方から侵略してきた掠騎族の老人アルニを介抱し、不思議な石を贈られた。老人が死の間際につぶやいた石の秘密をもとめ旅にでた聞き耳は、途中バルレボーグの森で美しい青い目のギザに出会う。猿の毛皮を着た黄色目の家来を連れたこの女領主に聞き耳は気に入られ、やがてそそのかされて過ちを犯し、そのためにつぐないの旅をしいられるが、しかしそれも聞き耳の長く終わりの無い旅の最初の一歩に過ぎなかった…。ドイツ・ファンタジーの最高作。