詩人と女たち〈上〉

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詩人と女たち〈上〉

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  • サイズ B6判/ページ数 248p/高さ 20X14cm
  • 商品コード 9784309201924
  • NDC分類 933
  • Cコード C0097

内容説明

ヘイ!わたしはチナスキー、作家になった老いぼれのアル中ギャンブラーだ。楽しいことがあると一杯、悲しいことがあると一杯、何もないと何かを起こそうとして一杯。人生とソーダのミックス、ウォツカ・セブンで、とりあえず女たちに、乾杯。ウィリアム・バロウズ、ポール・ボウルズと並んで3Bsと称され、世界中に熱狂的なファンをもつチャールズ・ブコウスキー。映画「バーフライ」では自身をモデルにして脚本を書き、ミッキー・ローク演じるアル中作家が評判をよんだ彼の自伝的小説を、音楽評論家として活躍中の訳者が本邦初紹介。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

つちのこ

5
中川五郎のブコウスキー訳は沢山あるが、主人公に「わたし」と言わせるところがおとなしい。青野聡訳では「おれ」だ。やっぱりブコウスキーものは下品でなくてはいけない。しかし、弁護するならこの小説はブコウスキーの分身とも言える主人公、ヘンリー・チナスキーの女にだらしない自由人の生きざまがストレートな表現でうまく訳されている。 訳者あとがきでブコウスキーの魅力について書いている、“女に対しての男の気持ちや感じ方、考え方を作品の中であまりにも正直に書き綴っている”は全く同感。2000/01/22

マッピー

4
限りなく自伝に近い小説なのでしょう。しかし、私小説のイメージとはまたちと違う。私小説って、自分のことをねちねちと後ろ向きに書いているようなイメージが強いけど、この小説は全然後ろ向きではない。前向きかって言われるとそれもどうだろう?とにかく酒、女、ギャンブル。こればっかり。 どうしてこんな自分勝手な女の人たちがてんこ盛りなのか。自分の周りに彼らのような人たちがいたら絶対に嫌だ。仲良くなれない。けれどこの下品で汚くて身勝手な人たちが織りなす物語。決して好きではないけれど、結構ぐいぐい読めました。2015/02/05

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