内容説明
この街には、西欧の豊かな町のどこよりも、ヒロイズム、思いやり、そして喜びと幸福があった。愛とヒロイズムの大型ノンフィクション！
目次
２ 馬のような人間と火の車
３ わが愛しのカルカッタ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
DEE
12
かなり古い本なので今とは異なる部分も多いだろう。カルカッタを取り巻く環境も変わり、色々な支援や救済の手が差し伸べられているそうだ。 どんな言い方をしても偉そうに聞こえてしまうかもしれないが、人間て本当に優しくて強いのだと思う。貧困の底で暮らし、地獄のような極限状態でも施しや協力を忘れない。肺を病み擦り切れるように死んでいった車夫のハザリも、そんな中で少しだけ救われたのでは。ハザリが信じた輪廻で、来世は少しでもまともな暮らしができることを願う。 当時の残酷なまでのリアルが描かれた一大ドキュメント。2020/03/28
