ピョートル大帝―反キリスト〈上〉

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ピョートル大帝―反キリスト〈上〉

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  • サイズ B6判/ページ数 268p
  • 商品コード 9784309200989
  • NDC分類 983

内容説明

ピョートル大帝は、ドイツ人の服装をし、手に斧をもち、口にパイプをくわえ、水夫のように働き、兵士のように酒をのみ、喧嘩をした。彼は専制的な手段でロシアを近代的強国に仕立て上げようとし、教会を国家権力のもとに置いた―。地上的なものに執着し、地上の権力を追求してやまない選ばれた人間の倨倣と孤独(ピョートル)と、柔和な魂をもち、地上的なものを恐れ嫌い、天上的なものを夢想しつつ地上に惹かれ苦しむ人間の迷妄と悲惨(皇子アレクセイ)を対置し、父子相争う運命悲劇を描く。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Tamler

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「キリストと反キリスト」三部作の最終作。原題は「反キリスト:ピョートルとアレクセイ」なので、邦題は不正確か。主人公はこの二人であり、「父と子」の相克がポイントだから。ロシアとヨーロッパ、キリスト教と異教(教鞭派など)、これらの相克が生き生きと描かれる。二つに引き裂かれた自己アイデンティティに葛藤するロシアをメインとしているせいか、前二作よりも対立や相克の様相はわかりよい。しかしその反面、よくあるロシア・イメージの再演に終始している印象もうけた。下巻に続く。2025/10/27

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