内容説明
「あの子は、芸人の女房として最後の子だ」料亭、画材屋、キャバレーで下着売り…職を転々とするうちに、若き日の一龍齋貞水と出会い、所帯を持つが、貞水は芸に没入、家庭をかえりみない―。古今亭志ん生、林家彦六、立川談志ら、名人たちのエピソードも綴られる、湯島天神男坂下『酒席 太郎』の女将、昭和の女性・おゆきさんのたくましい生き様。
目次
一章 流転の始まり
二章 貞水、ゆき子二十二歳の出会い
三章 結婚そして姑との同居生活
四章 本牧亭の楽屋で
五章 食べられない日々と出会い
六章 講談と落語
七章 『太郎』開店
八章 常連客の回想
九章 イチローくんて誰だ!
十章 長男丈太郎の見た二人の日々
十一章 本牧亭閉場と人間国宝
著者等紹介
〓部雨市[タカベウイチ]
昭和25(1950)年東京生まれ。ルポライター。社会の表層から、置き去りにされた人々のルポルタージュを描く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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fwhd8325
50
今から7,8年前。落語、講談、浪曲に熱中したことがあります。その時、貞水先生の講談を聞く機会もありました。人間国宝と言われるのは、すごいことなんだと実感したことを覚えています。貞水先生の奥さんが経営している居酒屋があることは以前から知っていました。芸人の女房というイメージはあるものの、かなり苦労されて低迷期の講談界を支えてきたんだろうと思います。昭和というなかれ、これが芸人の世界。2026/05/03
arnie ozawa
2
人間国宝 一龍斎貞水の女房の一代記の聞き書き。これがめっぽう面白い。なぜなら一龍斎貞水の女房の浅野ゆき子さんがもう、昭和!という波乱の人生を歩んだ方だから。ですので、講談や寄席の話もさることながらゆき子さんが営む居酒屋の話がメインで、常連や店で働くイチローくんへの聞き書きがそれぞれ丸々一章割かれてたりする。それがまた面白い。2026/04/02
かおり菜
2
落語仲間の友人からこの本の存在を教えてもらった。伯山先生もラジオで紹介していた、講談師初の人間国宝である貞水先生を支えた奥方のドキュメンタリー。おかみさんのお人柄は、そう易々とことばにできないほど素敵だ。2025/10/30
アスワンハイダム
1
やけに大きなQ数で200ページにも満たない、上も下も行間も広々とスペースを取り、さらには細かい章立てで20ページほどの余白を作り出して、お値段たったの2,200円! ふざけてんのか…2025/11/13
しん
0
読みやすい文章。昭和の記録。女将さんは現在ご高齢ですがお店に立たれているとのこと、お元気でいて欲しいです。2025/08/30
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