内容説明
「あの子は、芸人の女房として最後の子だ」料亭、画材屋、キャバレーで下着売り…職を転々とするうちに、若き日の一龍齋貞水と出会い、所帯を持つが、貞水は芸に没入、家庭をかえりみない―。古今亭志ん生、林家彦六、立川談志ら、名人たちのエピソードも綴られる、湯島天神男坂下『酒席 太郎』の女将、昭和の女性・おゆきさんのたくましい生き様。
目次
一章 流転の始まり
二章 貞水、ゆき子二十二歳の出会い
三章 結婚そして姑との同居生活
四章 本牧亭の楽屋で
五章 食べられない日々と出会い
六章 講談と落語
七章 『太郎』開店
八章 常連客の回想
九章 イチローくんて誰だ!
十章 長男丈太郎の見た二人の日々
十一章 本牧亭閉場と人間国宝
著者等紹介
〓部雨市[タカベウイチ]
昭和25(1950)年東京生まれ。ルポライター。社会の表層から、置き去りにされた人々のルポルタージュを描く(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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