内容説明
ノンセンス、しゃれ、こどもごころ…軽やかで楽しく胸を打つ上質な詩を精選。茨木のり子、矢川澄子、辻征夫、中島みゆき、江戸の遊戯的俳諧など、ジャンルの垣根を飛び越えて魅力的な詩を詰めこんだ言葉のお弁当箱。
目次
1 煖炉棚上陳列品一覧 谷川俊太郎編
2 動物園の珍しい動物 金関寿夫編
3 いどの中 岸田今日子編
4 とひとひ 雨あがり 浜田義一郎編
著者等紹介
谷川俊太郎[タニカワシュンタロウ]
1931年東京生まれ。現代日本を代表する詩人。52年、第一詩集『二十億光年の孤独』を刊行。以後、詩、絵本、翻訳など幅広く活躍。2020年にはチャールズ・M・シュルツ『完全版 ピーナッツ全集』の個人全訳を成し遂げた。2024年没
金関寿夫[カナセキヒサオ]
1918年島根生まれ。英米文学者。東京都立大学名誉教授。1996年没
岸田今日子[キシダキョウコ]
1930年東京生まれ。文学座研修生を経て俳優となる。2006年没
浜田義一郎[ハマダギイチロウ]
1907年東京生まれ。江戸文学者。1986年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
朗読者
17
ライトヴァースとは、軽い詩のこと。私は詩を楽しむ感性が鈍いことがよくわかりました。すべて別の作者の100編ほどの詩集で、漱石、芥川、白秋、宮沢賢治、中勘助、井伏鱒二、高村光太郎など錚々たる著者のなかに紛れて、所ジョージとタモリの作品も入っていました。面白いと感じられたのは10〜20編ほどで、花田英三さんの「豆」が一番好みでした♪ 豆を喰いながら何か考えるつもりで居たがふと気が付くと俺は一心に豆を喰っていた2025/09/01
チェアー
4
金関さんの「動物園の珍しい動物」の作品群がいい。独特の辛味を交えたぴりりとした作品たちで、詩の楽しさが伝わってくる。 浜田義一郎の、「とひとひ 雨上がり」は江戸の雑俳。よく人間を観察してるなあと感心する。2025/08/15