山影の町から

個数:
電子版価格
¥2,200
  • 電子版あり

山影の町から

  • 在庫が僅少です。通常、3~7日後に出荷されます
    ※事情により出荷が遅れたり、在庫切れとなる場合もございます。
    ※他のご注文品がすべて揃ってからの発送が原則となります(ご予約品を除く)。
    ※複数冊ご注文の場合にはお取り寄せとなり1~3週間程度かかります。
  • 出荷予定日とご注意事項
    ※上記を必ずご確認ください

    【出荷予定日】
    ■通常、3~7日後に出荷されます

    【ご注意事項】 ※必ずお読みください
    ◆在庫状況は刻々と変化しており、ご注文手続き中やご注文後に在庫切れとなることがございます。
    ◆出荷予定日は確定ではなく、表示よりも出荷が遅れる場合が一部にございます。
    ◆複数冊をご注文の場合には全冊がお取り寄せとなります。お取り寄せの場合の納期や入手可否についてはこちらをご参照ください。
    ◆お届け日のご指定は承っておりません。
    ◆「帯」はお付けできない場合がございます。
    ◆画像の表紙や帯等は実物とは異なる場合があります。
    ◆特に表記のない限り特典はありません。
    ◆別冊解答などの付属品はお付けできない場合がございます。
  • ●3Dセキュア導入とクレジットカードによるお支払いについて
    ●店舗受取サービス(送料無料)もご利用いただけます。
    ご注文ステップ「お届け先情報設定」にてお受け取り店をご指定ください。尚、受取店舗限定の特典はお付けできません。詳細はこちら
  • サイズ 46判/ページ数 224p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784309039336
  • NDC分類 914.6
  • Cコード C0095

出版社内容情報

・窓から風に乗って流れ込んだ常山木の、爽やかで甘い濃厚な匂いに導かれて(「常山木」)。
・生命の表と裏を引き受ける誠実さの方へ(「巣箱の内外」)。
・経済活動からはこぼれ落ちる、豊かな交換の倫理(「ふきのとう」)。
・外来種という呼称がはらむ排外主義の芽と、植物がみせる「明日の風景」(「葛を探す」)。
・宮沢賢治が見上げた秩父の空(「野ばら、川岸、青空」)。
・鮮やかで深い青紫の花と、家の記憶について(「サルビア・ガラニチカ」)。
・切り捨てられた人間と動物がともにある世界へ(「車輪の下」)。
・都市優位の世界観を解きほぐす作家たち(「田園へ」)。
・見知らぬ女性からの言葉が届く場所で、わたしは届くはずのない文章を待っている(「消される声」)。
・空の無限、星の振動、微かに吹く風は、わたしたちに語りかける(「風の音」)。
……ほか珠玉のエッセイ、三十篇

内容説明

アスファルトの世界を離れ、わたしは、山なみの影がさす町秩父へ移り住むことにした―。庭と植物、自然と文学が絡み合う土地で、真摯に生きるための「ことば」を探す。練達のフランス文学者による清冽なエッセイ。

目次

常山木
巣箱の内外
ふきのとう
虫と本能
葛を探す
山の向こう
モノクローム
野ばら、川岸、青空
金木犀
霧と海
ダムを見に
荒川遡行
斜めの藪
草の名
バタースコッチ
サルビア・ガラニチカ
車輪の下
雲百態
田園へ
土の循環〔ほか〕

著者等紹介

笠間直穂子[カサマナオコ]
1972年、宮崎県串間市生まれ。東京大学大学院総合文化研究科単位取得退学。国学院大学文学部教授。フランス語近現代文学研究、仏日文芸翻訳。訳書に『心ふさがれて』(第十五回日仏翻訳文学賞、インスクリプト)ほか(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

アキ

93
秩父に住み、都心に通う生活を選択したフランス文学研究者で大学教授のエッセイ。何度も繰り返される「なぜ東京から秩父に引っ越したのか」という質問に、この本の文章を読めばわかると思う。エッセイの多くは本のこと、植物のこと、自然のことである。好きなものに囲まれて暮らすことの心地よさを感じさせるだけでなく、都会で常識とされていることへの違和感を指摘する。更に秩父という見知らぬ土地への興味から周辺に足を運び、意外な文学者の足跡とつながりを紹介している。本書で紹介される本の一覧が巻末にあり、興味深い。2025/02/20

かもめ通信

19
国学院大学の教授でフランス文学者、マリー・ンディアイの小説などを翻訳でも知られる著者のエッセイ集。端正な文章と深い知識と洞察力が、読む者に心地よさだけでなく、様々な問題や自身のありかたを問いかけてくる。そんなつもりは全く無かったのに、またまた読みたい本をどっさり増やしてしまったことも嬉しい誤算だった。2025/02/17

紫羊

18
都会から地方に移り住んだフランス文学者のエッセイ。田舎に暮らしての驚きや喜びの記録にとどまらない、さらに深い著者の思いが感じられる。静かに何かに思いを馳せたくなるような読後感。素晴らしい書き手に巡り会えた。迷わず永久保存本棚に。2025/05/04

さわ(2回目)

3
秩父での日常に溢れる動植物と触れ合いながら、著者自身の見聞による知識を基に社会や世界への思想が紡がれていた。難しい内容と思うところもあったが文章が読みやすかったので比較的楽に読めた。秩父への関心が湧く。それにしても表紙が美しい。2025/02/10

でかかのんちゃん

1
東京から秩父に移り住んだ方のお話。 なぜ秩父なのか?という問いに自身の思想を丁寧に掘り起こしながらゆっくりゆっくり考えている本だなという感じがした。 先祖のお墓が毛呂山にあるのでいつも秩父の山々を眺める。確かに独特の、そして魅力的な山々だなと思う。 2025/04/16

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/22210188
  • ご注意事項

    ご注意
    リンク先のウェブサイトは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」のページで、紀伊國屋書店のウェブサイトではなく、紀伊國屋書店の管理下にはないものです。
    この告知で掲載しているウェブサイトのアドレスについては、当ページ作成時点のものです。ウェブサイトのアドレスについては廃止や変更されることがあります。
    最新のアドレスについては、お客様ご自身でご確認ください。
    リンク先のウェブサイトについては、「株式会社ブックウォーカー」にご確認ください。

最近チェックした商品