ジンタルス―RED AMBER

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ジンタルス―RED AMBER

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  • サイズ 46判/ページ数 480p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309032672
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

皆川博子でしか描き得ない世界がここにある。
希望と物語の歓びに満ちた傑作長篇、堂々刊行!

19世紀ロシア。伯爵に仕えながら絵画を学ぶ農奴のミーシャ。館で「亡霊(プリーズラク)」と呼ばれている青年ステンカとの出会いから、ペテルブルクで画才と文才を磨く道が開けるが――

13世紀バルト。北方十字軍に故郷リヴォニアを侵略され、家族を失った少年ジンタルス。貴族の息子マクシミリアンの従者として遍歴の旅に出るが、復讐の念は彼を修羅の道へと導く。

圧政と戦乱――二人の青年が辿り着いた、自由とは、表現とは、生きるとは。

ミーシャの物語と、ミーシャが記したジンタルスの物語。
二つの物語を交錯させ、時代も国も越えて贈る、最新長篇にして最高傑作!


【目次】

内容説明

19世紀ロシア。伯爵に仕えながら絵画を学ぶ農奴のミーシャ。館で亡霊と呼ばれている青年ステンカとの出会いから、ペテルブルクで画才と文才を磨く道が開けるが―13世紀バルト。北方十字軍に故郷リヴォニアを侵略され、家族を失った少年ジンタルス。貴族の息子マクシミリアンの従者として遍歴の旅に出るが、復讐の念は彼を修羅の道へ導く。ミーシャの物語と、ミーシャが記したジンタルスの物語。二つの物語を交錯させ、時代も国も超えて贈る、最新長篇にして最高傑作!

著者等紹介

皆川博子[ミナガワヒロコ]
1930年生まれ。72年『海と十字架』でデビュー。73年「アルカディアの夏」で小説現代新人賞を受賞後、ミステリ、幻想小説、時代小説、歴史小説等、幅広いジャンルで創作を続ける。85年『壁―旅芝居殺人事件』で日本推理作家協会賞、86年『恋紅』で直木賞、90年『薔薇忌』で柴田錬三郎賞、98年『死の泉』で吉川英治文学賞、2012年『開かせていただき光栄です』で本格ミステリ大賞、同年日本ミステリー文学大賞、22年『インタヴュー・ウィズ・ザ・プリズナー』で毎日芸術賞、24年『風配図 WIND ROSE』で紫式部文学賞を受賞。15年文化功労者、25年旭日中綬章を受章(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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starbro

157
皆川 博子は、新作中心に読んでいる作家です。本書は、19世紀露西亜北方十字軍歴史長篇でした。何と言っても、著者が96歳で、この作品を書き切ったことが凄い。 https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309032672/ 6月は、本書で読了です。2026/06/30

雪紫

44
皆川さん、書くことへの情熱は未だ衰えず。絵の才能を見出された農奴のミーシャと彼の描く小説、十字軍の復讐者ジンタルス。問題視される小説と、ふたつの体制の不自由さとしがらみがきつくのしかかるもそれでも創作と心の灯は消えやしない。感じるままに生き抜いたその生き様は辛いけど、それでも生きた。生きて、続けた。それで十分だ。2026/07/02

tosca

43
19世紀帝政ロシア、芸術の才能に恵まれた農奴という身分の少年。13世紀バルト海沿岸、戦争に明け暮れる地で復讐を誓う少年。2つの話が交錯する。バルト海沿岸諸国での非キリスト教徒への容赦ない殺戮やロシアの政治犯に対する厳しい弾圧は重苦しいが、時代の違う2人の少年の数奇な人生に読む手が止まらない。権力による思想の弾圧、宗教という名の下に行われる侵略、自由に生きる事が許されない苦しみを圧倒的な筆力で描く。著者96歳、まだこんなに凄い作品を生み出せるのか。好きな皆川作品は数々あれど、この作品を読めた幸せをかみしめる2026/08/01

rosetta

38
★★★★☆相変わらずの皆川刀自の健筆ぶりが嬉しい470ページ!13世紀のバルト地方、教皇や皇帝の勅許を得て、彼らが呼ぶところの異教徒を鏖殺し略奪しまくる騎士修道院の悪逆無道に散ったリーブ族長の息子ジルタンスは修道院に放り込まれる。一方19世紀ロシアの農奴ロマネンコは画才を認められ絵の修業を許される。時代に抑圧された二人の若者たち。一人は復讐を求め一人は自由と芸術に憧れる。作中で指摘のある通りw話は細部に渡り千々に乱れ悠久の時を感じさせ、どことなく酔ったような幻想味のある世界観にどっぷり浸かる幸福な読書体験2026/08/05

秋良

24
去年出た作品が割合に薄く「年齢的に往年のような厚い作品を書くのは難しいのかな」と思っていた。大変失礼しました!!読んでいる間は中世のバルトと19世紀のロシアにどっぷりと浸かり、ままならない環境で足掻く彼らの姿をただ追った。どれだけ国が人を弾圧しても、表現したい情熱を奪うことはできない。まっすぐなミーシャに感化され、生ける屍のようだった屋敷の住人たちがそれぞれの道を歩き出すのが熱い。この時代に大団円はあり得ないけど、きっと最期まで生き切ったと思いたい。そして巻末の膨大な参考文献の量。恐ろしい95歳。2026/06/24

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