出版社内容情報
【目次】
内容説明
生まれてからずっと友だちが欲しかった向井アマネは、「女子」でも「男子」でもない小学五年生。ただの人間。学校や集団にうまく馴染まずいつもひとりで過ごすアマネに、ある日、学年一明るくて人気のある陽ちゃんが「女子、みんなで遊ぼう」と声をかけてきた。「女子」という言葉にひっかかりながらも初めて陽ちゃんという友だちを得たアマネは、中学、高校、大学と、出会いと別れを繰り返しながら、少しずつ友だちを増やしていく。その後就職し恋愛ではなく友情から子どもを授かり、やがて老年期を迎えたアマネは、自分の人生を見つめるうちに、生物の種、生や死などの線も超えてあらゆるものと「友情」をはぐくめることに気づいた。世界は優しい。新しい友情小説の誕生!
著者等紹介
山崎ナオコーラ[ヤマザキナオコーラ]
作家。日常の社会派。目標は、「誰にでもわかる言葉で、誰にも書けない文章を書きたい」。性別非公表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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信兵衛
21
「友情」とはいったい何なのか、どう言えば良いのでしょう。 人によってそれぞれとも思いますが、「友情」を狭く固定的にとらえてしまうと、窮屈になってしまう気がします。 とはいえ、アマネが思うように広がってもなぁ。2025/12/29
たっきー
12
アマネはノンバイナリーで、どんな関係でも友情を育むことを目指す。ナオコーラさんの考えが反映された「らしい」作品。だが、面白いかというと微妙なところ。2025/12/28
そうたそ
7
★★☆☆☆ トランスジェンダーでノンバイナリーのアマネは友達がいない。だが成長するにつれて、徐々に友情というものを育んでいく――。とても柔らかな読み心地の作品ではあるが、どうもここ最近の著者の作品は、著者自身の思想が前面に出過ぎているきらいがあり辟易する。作品が主義思想を主張するための道具になっているかのようで、かつてのような純粋に面白い作品を読ませてもらいたい気持ち。2025/12/11
雪丸 風人
6
振り切れたエピソードが楽しい!人との違いに戸惑いつつ生きるアマネの物語です。狂おしく友を求めてもずっと独りだったアマネの人生が、太陽のような少女からの誘いをきっかけに光を帯びていきます。主人公の低すぎる自己肯定感や底知れぬ不安が胸にじんじん沁みましたよ。人によってアマネの個性の受け取り方が全然違うところは興味深かったです。終盤には生きづらさにまつわるエッセンスが凝縮されていましたね。私も「障害」は社会が少数者へ貼り付けるレッテルという考えには共感を覚えずにいられませんでした。(対象年齢は13歳以上かな?)2026/01/08
りょう
6
人との距離のつめ方、取り方、友だちって。といろいろ考えながら読みました。アマネの長い人生なのだけど、ところどころもっとすっ飛ばさないで書いて欲しいところもあったり。山崎さんがすごく実験的なことをしているのはわかるんだけど、完全にうまく行っているとは思えないかな。2025/12/28




