出版社内容情報
【目次】
内容説明
森川六花、17歳の高校2年生。ふざけがちな母、穏やかな父、「お姫様」のお姉ちゃん、朝でも夜でもいつでも来るやさしいケイティ。片思いしている同級生・森沢とはバカ話でいつまででも話せて、なんだかいい感じ。平和な日常に見えるけど、この家には掘り出してはいけない蔓がある―。氷室冴子青春文学賞第5回準大賞。
著者等紹介
桃実るは[モモミルハ]
埼玉県生まれ。応用生物科学科卒。2023年「やさしい雪が降りますように」で第5回氷室冴子青春文学賞準大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
アンコワーヌ
1
高校時代の甘酸っぱい思いを思い出しました。他人の知らない悩みを持っている人がいるんだよね。幸せだけで満ちてる人なんていないのかも。苦しみながらミラインを切り開いていこうとする若者達に感動しました。そんなに人を好きになれるのも素敵。そして子供達全員が悲しい目に合わずに大人になれる未来を望みます。2025/10/02
riemik
1
恐らく14歳の姉が性犯罪に巻き込まれて、妹の六花はお姉ちゃんを守りながら暮らしているという話。 なんだかケイティが、女装していた理由がそこにあっただけじゃなく、お互いが惹かれていたというところが最後現れてよかった。 しななくてよかった。2025/09/27
よ
1
優しい物語。でもその優しさに隠された蔓の正体の闇が深すぎる。森沢との会話で明るい気持ちにさせられる。けれど、それすらも蔓を隠すための演出だと思ってしまう。蔓で引っ張り出した現実はあまりにも惨たらしい。被害者本人でも加害者本人でもなく、被害者の家族という視点はあたらしく、そしてその影響力はえげつなく、本当にクソな行為だともう。森川家に関わるみんなにこれからも幸せが降ってきますように。2025/09/25