内容説明
19世紀末アメリカ。死を求める魔女は、処刑用電気椅子を用いたショーに臨む。(「ニューヨークの魔女」)。子育て体験キットを育てることになった同性カップルの(非)日常。(「私のつまと、私のはは」)。その夏の日、女性は電信柱と激しい恋に落ちた。(「電信柱より」)。大戦のさなかに出会ったふたりの少女をつないだものは嘘だった―。(「嘘つき姫」)。新鋭・坂崎かおるが紡ぐ、珠玉の9篇。
著者等紹介
坂崎かおる[サカサキカオル]
1984年、東京都生まれ。2020年、「リモート」で第1回かぐやSFコンテスト審査員特別賞を受賞後、多くの文学賞やコンテストで受賞・入賞を果たす。本書が初の単著となる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
1 ~ 1件/全1件
- 評価
-
購入履歴本棚
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
なっぱaaua
58
不思議な読後感でした。著者初の単著とのこと。9編の中短編集で百合っぽい話もあればファンタジーもある。「私のつまと、私のはは」「あーちゃんはかあいそうでかあいい」「嘘つき姫」が好み。「私のつまと、私のはは」子育てが大変というただそれだけの話ではなく二人の育った環境も影響している。「あーちゃんはかあいそうでかあいい」歯の話。背中がぞくぞくする感じ。恋愛なのか不気味な何かなのか。「嘘つき姫」嘘に嘘を重ねた戦時中の話。二人はもっと幸せになれなかったか。ぞわぞわする話が多かったです。2024/05/26
オフィーリア
55
それぞれが独得の雰囲気を持つ9つの多彩な短編集。どの短編も唯一無二の世界観、淡々と描かれるその不思議な世界に読んでいて自然と惹き付けられるけれど、どこか突き放されたような寂寥感が何とも言えない余韻を残す。素敵な短編集でした。2024/06/02
おおにし
23
坂崎かおる3冊目。この短編集もバラエティに富んでいてどれも楽しめた。レズビアンやフェテシズムをテーマにした作品が目を引くが、私は「電信柱より」が一番良かった。電信柱に女性を感じ、電信柱に恋をする女性が登場するとんでもない話だがラストが印象深い。他には子供を持ちたいレズビアン・カップルが、VRの子育てキットでの疑似育児に翻弄される様子を描いた「私のつまと、私のはは」も好きだ。作者は写真を公表していないので、てっきり女性だと思って読んでいたが、どうも違うようで更にびっくり。2025/04/23
アイシャ
21
9つの短編。どうも私には合わなくて、上滑りに読むことになった。どうも気持ちが悪かったり、入っていけない面が多かった。2024/12/11
信兵衛
21
いやはや、何と多彩な趣向の作品集であることか。 これはもう、是非読んでおくべきでしょう。 収録作品は皆、短篇、掌篇といったものですから、舞台設定が十分に説明されていない処もあるし、結末がはっきりしないままという篇もあるのですが、だからこそ瞬間的な魔法を見せられているようであり、魅せられ、また惹きつけられます。 魅力というより、魔力と言った方が良いのかもしれません。2024/05/10




