内容説明
絵衣子は成功を夢見る漫画家のタマゴ。しかしストーリー創りに煮詰まり、崖っぷち状態が続いている。そんなとき、自分と瓜ふたつの謎の女が残したフロッピーディスクにあったアイデアを借用して連載漫画を大ヒットさせる。人気絶頂の中で運命の嵐に飲み込まれていく絵衣子。女の正体、そして父の失踪の真相とは?過去と未来、もうひとつの人生の可能性…。点と点が繋がったとき、絵衣子のストーリーが再び動き出す!
著者等紹介
尾崎将也[オザキマサヤ]
1960年兵庫県生まれ。1992年の第5回フジテレビヤングシナリオ大賞で「屋根の上の花火」が受賞し脚本家としてのキャリアをスタート。「結婚できない男」「梅ちゃん先生」「アットホーム・ダッド」「特命係長 只野仁」など、数々の大ヒットドラマを手がける。2010年映画監督デビュー、2017年『ビンボーの女王』で小説家デビューを果たし、ますます活躍の場を広げている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
rosetta
35
★★★☆☆駆け出しで未だ連載も持てず編集者にボコボコに指導される漫画家。いつかヒットを飛ばし有名になってお金持ちになるのを妄想している。そんな彼女が自分そっくりの女と会った事からアイデアを思いつき売れっ子への道を歩み始める。パラレルワールドとタイムスリップを組み合わせた彼女の漫画のように現実があやふやになって行く…あの人は今もどこかの並行世界を旅しているのかもしれないと思えば疾走にも救いをもてるね。非常に軽い、小中学生が対象ならオススメな小説だが読み応えはあまりない2024/03/28
えつ
13
なーんか見覚えのある名前の作家さんだな、と思っていたら!!!脚本家さんでしたか!そして、タイトル的にわたしの苦手なSF系なんだろうなって思ったけど、なぜか読みたいと思った作品でした。わたしでも読めるくらいのパラレルワールドもので、全体的に読みやすく、どんどん読み進めることが出来た。主人公の絵衣子は、成功を夢見る漫画家のタマゴ。色々語りたいけど、内容的には何話してもネタバレになっちゃう。まさか!!!という出来事があって、ラストは、え???!どういうこと?!ってなった。ラストがこうなるとは思っていなかった。2024/03/24
女神の巡礼者
3
まったく未知の作家さんでしたが、タイトルの「パラレル」に私のアンテナが反応して、版元も河出書房新社だから、ひょっとしてSFかなってことで読みました。そしたら、大正解。作者さんがベテランの脚本家さんだけあって、手馴れたストーリー運びで、ぐいぐい引っ張られるように読めました。これ深夜枠ででもドラマ化したら面白いかもね。ただ、エピローグを読んで、ちょっと混乱しています。どこか読み飛ばしてしまったか、誤読してしまったのか。他にも気になることが残ってしまっているにはいるのですが。でも、基本的に楽しめた読書でした。2024/03/15
jolly
3
ゆるいSFのゆるいパラレルワールド。いろいろゆるいやつ。これできっといいんです。2024/02/22
AMOROS
0
【図書館本】いろいろな意味で、懐かしい感じがする話2024/03/10