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内容説明
14歳の夏、友人である少年Aに幼い妹を殺された兄・深見洋貴(29)。兄が殺人を起こしたことで、名前を変え住む場所を転々とする日々をおくる妹・遠山双葉(25)。ある思いを抱え、洋貴のもとを訪れた双葉は、洋貴の父から兄が8年前に医療少年院を出たと聞かされる。ともに少年Aを追い事件に向き合ううち、やがて二人は惹かれあってゆき―。
著者等紹介
坂元裕二[サカモトユウジ]
1967年、大阪府出身。脚本家。1987年第1回フジテレビヤングシナリオ大賞を19歳で受賞しデビュー。以降、数多くのテレビドラマを手掛け、「わたしたちの教科書」(フジテレビ)で第26回向田邦子賞、「Mother」(日本テレビ)で第19回橋田賞、「Woman」(日本テレビ)で日本民間放送連盟賞最優秀、「それでも、生きてゆく」(フジテレビ)で芸術選奨新人賞、「最高の離婚」(フジテレビ)で日本民間放送連盟賞最優秀、「カルテット」(TBS)で芸術選奨文部科学大臣賞など受賞も多数。映画「怪物」(監督・是枝裕和)の脚本で、第76回カンヌ国際映画祭脚本賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ももいろ☆モンゴリラン
2
大竹しのぶさん演じる響子の凄まじさを、改めて思い知らされる。長ゼリフの5話、健二と対峙する8話。「母親」の絶望。そして健二への皆の絶望。企画書では構想の元となった現実の事件とおそらくかなりリンクしていて、深い森の中の湖で15年前と現在とが交錯する静謐な物語に落ち着いたのかな、と邪推。なんてことないやり取りが多いのが坂元作品の特徴ですが、それこそが尊い。2024/06/24
Emy
0
台詞とト書きと風景描写のみのシナリオ本というのを読んだことがなかったので興味が湧いて手に取りました。 坂元裕二さんのドラマは近年のものをよく観てる程度で、この作品完全初見です。 内容については書ききれないんですが、こういった淡々とした文章から役者や製作のマンパワーが加わり、ドラマに肉付きが出るものなのかと想像しすごいなと思いました。 かなり役者の地力が試されるような会話劇や独特のテンポの台詞が多いと思います。 ただ双葉と洋貴がメインで、健二が添え物のようだと感じました。ドラマもいつか観てみたいです。2024/08/01