内容説明
作家生活70年。今、蘇る曾野文学の世界。珠玉の7作品、初の単行本化!
著者等紹介
曾野綾子[ソノアヤコ]
1931年、東京生まれ。聖心女子大学文学部英文科卒業。79年、ローマ教皇庁よりヴァチカン有功十字勲章受章。87年、『湖水誕生』で土木学会著作賞受賞。93年、恩賜賞・日本芸術院賞受賞。95年、日本放送協会放送文化賞受賞。97年、海外邦人宣教者活動援助後援会代表として吉川英治文化賞ならびに読売国際協力賞受賞。2003年、文化功労者となる。1995年から2005年まで日本財団会長を務める。2012年、菊池寛賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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アキ
93
河出書房新社の曾野綾子の短編集第2弾。先月第1弾に続いて読了。前半の3篇は、韓国への旅行エッセイ「白鷺のいる風景」1971年、掌編「四百米」1974年、「鮭の上る川」1978年と40歳代の作品。残りの4篇は「ミント・ディの匂い」2009年、「無口」2011年、「天山の小さな春」2012年と20年程後の作品になる。アフリカのエボラ出血熱を描いた「無口」での、日本の常識が通用しない現地の様子とその中で残された日本人修道女と医学生との別れが、ある医師の独白という形式を取り秀逸である。著者らしい国際色豊かな物語。2023/12/28
bigdad
0
☆☆☆2024/01/12