出版社内容情報
好き避け(恋する相手を脳が勝手に敵と判断し接近できない)だけど、きみを救えますか――? 新設ハラスメント相談室の七転八倒!?お仕事エンターテインメントの新たなる金字塔が誕生!
内容説明
好き避けだけど、きみを救えますか?ウェブエディターの杉崎健作は、好きすぎて接近できない山田さんを守るため、ハラスメント相談室の相談員になるが―。思わず応援したくなる最弱ヒーロー主人公No.1!?幾重もの謎解きの先に熱い涙がこみ上げる、渾身の青春エンターテインメント!
著者等紹介
問乃みさき[トイノミサキ]
広告コピーから雑誌新聞記事、映画脚本など多彩なジャンルの書く仕事、フラワーアレンジ講師などを経て、2018年に初めて挑んだ小説『次回作にご期待下さい』で第3回角川文庫キャラクター小説大賞大賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
えんちゃん
64
スキサケ=好きだから避けちゃうこと!こんな言葉は知らなかったよ。ウェブ記事会社のハラスメント委員になった1人の男性社員を通して、ハラスメントの根源は何かを学ぶ物語。私たちは誰しもが被害者であり加害者になりうるということ。みんなで肝に銘じよう。カジュアルな表紙とはうらはらに、社内教育やウェブ記事が出来るまで、といったお仕事小説としての学びが多かった。タイトルから想像する恋愛要素は少なめ。2023/09/23
よっち
34
派遣社員の山田さんが好き過ぎてつい避けてしまうウェブエディタ杉崎健作。山田さんがパワハラに苦しんでいると知り、何とかしたいとハラスメント相談室に相談員として参加するお仕事小説。ノリが軽い後輩の与田や、産業医の鏑矢、頼れる先輩社員の渋谷さんたちとともに、相談員として社内を啓蒙してゆく杉崎。ラブコメかと思ったら意外にシリアスで、意外な人物の登場もありましたね。パワハラモンスターの意外な正体には、誰もが被害者にも加害者にもなりうるハラスメントの難しさをひしひしと感じましたが、山田さんとは上手くいくといいですね。2023/08/28
マツユキ
15
好きすぎて山田さんを避けてしまう杉崎は、悩む山田さんを救うため、一度は断ったハラスメント相談室に入ることに…。するする読めますが、結構、深刻なハラスメント問題でした。誰だってハラスメントの被害者にもなるし、加害者にもなる。心痛めながらも、真相にたどり着く杉崎くんが、良いやつ。山田さんとの恋愛は回りくどいですが、頑張ってほしいです。2023/09/12
ユウハル
5
好きだけど避けちゃうという奇妙な体質を中心に恋愛小説が始まるのかな?と思って読み始めたら、しっかりとしたお仕事小説でした。 職場の環境、人間関係を考えると避けては通れないハラスメント問題。 何がどうなってハラスメントと判断されるのかがとてもわかりやすくて助かります。 誰もがモンスターになってしまう、だからこそハラスメントを認識しなきゃいけないなと思いました。 現実には難しいことこそ物語で表現してもらえて嬉しかった。2023/07/21
MAMI.
4
★★★☆☆2023/08/15