出版社内容情報
昭和の戦争と東京裁判の是非について、連合国側と日本側の資料を徹底的に再検証。同時代を生きた比較史家の泰斗がおくる渾身の書。
内容説明
自虐史観を脱し、愛国主義に堕さず。満州事変勃発の年に生まれ、戦中に少年時代を過ごした比較史の大家が、日米の資料を駆使して複眼的な視点で再検証。第37回正論大賞受賞。
目次
あらためて「あの戦争」と東京裁判について考える
敵国日本にまつわる誤解ははたして解けたか
知日派の見方は通らず
日本占領目的達成のために
あの頃の私
精神面の日本非武装化
米国の痼疾としての宣教師的偏見
適者生存の時代
米国の眼で日本を裁く
外国で日本について語る
インドやビルマから見た「あの戦争」
大東亜解放
石油
ドイツと日本とインドの場合
キーナン検事と東條被告
戦犯裁判について新聞は何と言ったか
後世が下す判決
戦後民主主義世代
南北戦争の場合
戦中の検閲と戦後の検閲
東京裁判を語る平川の背景―あとがきに代えて
著者等紹介
平川〓弘[ヒラカワスケヒロ]
1931年、東京生まれ。東京大学名誉教授。比較文化史家。フランス・イタリア・ドイツに留学し、北米・フランス・中国・台湾などで教壇に立つ。『小泉八雲 西洋脱出の夢』『東の橘 西のオレンジ』でサントリー学芸賞、マンゾーニ『いいなづけ』の翻訳で読売文学賞、『ラフカディオ・ハーン 植民地化・キリスト教化・文明開化』で和辻哲郎文化賞、『アーサー・ウェイリー『源氏物語』の翻訳者』で日本エッセイスト・クラブ賞、『西洋人の神道観 日本人のアイデンティティーを求めて』で蓮如賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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