出版社内容情報
まるでスポーツ小説みたいに爽やかな麻雀小説の誕生!女性トッププロが麻雀をもっと好きになりたい人へ贈る、新人プロ渚の成長物語。
内容説明
ITコンサルタントの仕事をしながら、大好きな麻雀に日々打ち込む渚は、麻雀のプロテストを受ける決心をする。会社員とプロを両立するハードさも、手痛い失敗や挫折も糧にして、一歩ずつ自分だけの雀風を確立していく渚。ある日彼女のもとに、大規模なナショナルリーグ設立の噂が舞い込み―。初代Mリーガー、日本プロ麻雀連盟A1リーガーとして躍動し続ける著者が、麻雀をもっと好きになりたいすべての人へ贈る物語。
著者等紹介
黒沢咲[クロサワサキ]
北海道札幌市生まれ、東京都育ち。上智大学理工学部化学科卒業。日本プロ麻雀連盟のプロ雀士。自団体のリーグ戦ではA1リーグ所属(2022年2月現在)。通り名は“強気のヴィーナス”。第6~7期プロクイーンほか複数のタイトルを獲得している。2018年からABEMAでスタートしたMリーグでは、TEAM RAIDEN/雷電から指名を受けて初代Mリーガーとして活躍(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
207
王様のブランチで紹介され、日本初、現役麻雀プロによる書き下ろしリアル麻雀私小説ということで読みました。 実際はもっとドロドロしているような気もしますが、爽やかな麻雀青春譚でした。私は、大学時代に麻雀をやっていたので、すんなり読めましたが、全く麻雀を知らないと少し辛いかも知れません。 https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309030227/2022/05/14
やっさん
101
★★★ プロ雀士の黒沢咲さんの自伝小説。渚の「好き」が「仕事」に変わっていく描写に、度々黒沢さんが重なった。麻雀用語に時折注釈は入るものの、麻雀を知らない人は終盤で置いてけぼりになるかも。2022/03/13
Sato19601027
79
麻雀を打つ時間が好きだ。今は地元の麻雀教室に月に何回か通う日々だが、Mリーグの試合も楽しく観ている。Mリーガーの中にポンやチーをせずに面前で手を進めて高打点をものにする雀士がいる。”強気のヴィーナス”と呼ばれる黒沢咲さんだ。黒沢さんが、2022年に書き下した自伝的小説。麻雀好きのOL渚が、プロ雀士となり、研鑽を重ねて成長する物語。「自分の信じた道を突き進む/大事なのは未来を描くこと/最後まであきらめない/人が緊張するのは、普段の自分以上の力をだそうとしたとき」等、人生訓も詰まった読み応えある作品。面白い。2024/10/22
goro@一箱古本市5/5
68
上智大理工学部卒で社会人からプロになった黒沢咲さんの自伝的麻雀小説。麻雀をエンターテインメントに押し上げようと創り上げたMリーグの中でも異彩を放つ存在の一人だけどここまで自分のスタイルを確立してる人は珍しい。ツキだ運だと自分ではどうにも出来ない中で、選択していくのは何事も同じ。決めるのは自分のみのゲームと人生なんだと読んでてつくづく思う。葛藤の中から自分の道を模索してゆく姿に共感してしまうし実際の動画を見返すと感慨もひとしおです。教室通ってもう一度麻雀の勉強しようと思いました。お嬢応援してるよー。2022/10/27
drago @4月は名人戦。
44
Mリーガー・黒沢咲の自伝小説。小説というより、自叙伝かな…。全部、実名でよかったのでは? ◆プロ麻雀界の裏話や秘話、牌譜付きの対局エピソードなどを期待したが、精神論に終始。綺麗ごとすぎるかな。これだと、若者に麻雀の面白さは伝わらない。 ◆黒沢の「鳴かない麻雀」は鳳凰戦リーグでは良くても、赤ドラ有りのMリーグでは通用しないのでは? ルールの違いで、ある程度打ち方を変える必要があると思う。その辺についても、ちゃんと言及して欲しかった。 ◆楽しく読めたが、やや物足りなかった。 ☆☆☆2022/06/30
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- 和書
- 父のこと 中公文庫