されく魂―わが石牟礼道子抄

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されく魂―わが石牟礼道子抄

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  • サイズ B6判/ページ数 196p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309029450
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

出版社内容情報

共にされく(漂浪く)魂をもつ作家が、溢れ出し、時に飛び去る石牟礼の類い稀な言葉の数々を追い奇跡の作品群に対峙した渾身の論考。

内容説明

何十年追いかけても石牟礼道子は捕まらない。その言葉は、はみ出しあふれ出し時には飛び去る。はるかに高いところへ遠いところへ。石牟礼道子は存在自体が一つの文学的な奇蹟である。されく(さまよう)魂をもつ作家の奔放に豊潤に湧きいずる言葉の数々を追いつづけ、それらに真摯に対峙した渾身の論考集大成。

目次

1(『苦海浄土』ノート;不知火海の古代と近代;水俣の闇と光;明るくて電気で楽しそう;世界文学の作家としての石牟礼道子;「日本文学全集」『石牟礼道子』解説;『評伝 石牟礼道子‐渚に立つひと』文庫版解説)
2(書評『最後の人―詩人 高群逸枝』;書評『葭の渚―石牟礼道子自伝』;書評『不知火おとめ―若き日の作品集1945‐1947』;『無常の使い』;『完本 春の城』;『道子の草文』)
3(ぼくのもとに無常の使い;石牟礼さんがお果てになった;夢とうつつを見る人;されく魂―石牟礼道子一周忌に寄せて)

著者等紹介

池澤夏樹[イケザワナツキ]
1945年、北海道生まれ。1984年『夏の朝の成層圏』で長編小説デビュー。1988年『スティル・ライフ』で芥川賞、1992年『母なる自然のおっぱい』で読売文学賞、1993年『マシアス・ギリの失脚』で谷崎潤一郎賞、2010年『池澤夏樹=個人編集 世界文学全集』で毎日出版文化賞、2011年朝日賞、2020年『池澤夏樹=個人編集 日本文学全集』で毎日出版文化賞、他多数受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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いつでも母さん

162
ふぅ・・池澤夏樹さんの石牟礼道子さんへ捧ぐ崇拝と言う愛だと感じた。愛と言わずして他に替わる言葉が無い私の語彙力(泣)石牟礼さんの作品は全身全霊で向かわないと飲み込まれてしまう。内から迸る思いが石牟礼さんの言葉でこちらが打ちのめされる感じだ。ただ感じたい。いつでもどこからでもその魂を感じることができる唯一無二の存在なのだと思う。国語は難しく、感じ方はそれぞれで正解は人の数だけあるようにも思うが、石牟礼さんがこの世界に居たという事実を幸福と呼ぶ。2021/08/15

ぐうぐう

33
池澤夏樹がこれまで発表してきた石牟礼道子論を一冊にした『されく魂』。「さまよう」を意味する水俣の言葉で「されき」があり、石牟礼道子がそれに「漂浪く(されく)」と漢字を当てたことから取られたタイトルだが、水俣の「されく」が「ほっつき歩く」という意味合いもあるように、石牟礼の「漂浪く」も「波浪に漂う」よりかは「内的な衝動のままどこかに向かってひたひたと歩く」ことを意味しているようだ。「むしろどこかから去ろうと歩く」と池澤は説く。(つづく)2023/06/08

algon

19
池澤夏樹は自ら編纂した世界文学全集に「苦海浄土」を追加し、後年日本文学全集に「椿の海の記」を入れた。両全集に名を残したのは石牟礼道子一人だ。石牟礼の死後、池澤は対話集として「みっちんの声」、石牟礼論集として本書を出版した。池澤の功績は「苦海浄土」の存在はあまりにも大きいがそれだけでは石牟礼を理解できないという点において石牟礼読者の輪を広げたところにある。触発され石牟礼系の数々の著作を座右にしながら読んできた。本書も区切りとして楽しみだった。しかし理解すべく読んでもやはりその枠に収まらないのが石牟礼だった。2022/05/01

5
池澤夏樹が石牟礼道子について書いた文章をまとめたもの。石牟礼道子という大きな存在を、著者がどのように考えてきたかの思索の跡が見え、興味深い。悩み、言い換え、引用を通して何とか言葉にしてみようとする。その姿に石牟礼道子の文学の豊かさが見える。何より引用された文章がすべて美しい。2021/04/28

本波

2
魂が揺さぶられる様を感じた。ものすごい熱量だ。今は10分の1も理解できた気がしないが、「苦海浄土」を読めば、少しは近づけるのだろうか。 自分を振り返ると、子どもの頃、大きな衝撃を受け、刻まれたのが水俣だった。その後、表面的なニュースに触れることはあっても、大人になった今でも、それは、私の中で、未解決のまま、そのままだったのだと、実感した。2022/03/27

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