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出版社内容情報
登場人物の履歴作成法、年表の作り方等、時代小説執筆の最新の舞台裏が全て分かる!作家志望者始め、時代小説を楽しみたい方、必読!
内容説明
すべて見せます!「時代小説」の舞台裏!登場人物の履歴作成法、年表の作り方、資料の選び方、間違いやすい「暦法」「不定時法」の解説等、最新情報満載!作家志望者始め、時代小説をより楽しみたい方、必読の書!
目次
第1章 歴史・時代小説―腕を組んでから本になるまで(何はともあれまず打ちあわせ;書き出す前の下準備;歴史小説はマギー司郎だ ほか)
第2章 時代小説家―投資と資料と勉強と年齢と(ライバルは司馬遼太郎・藤沢周平・池波正太郎;定年過ぎても遅くない;古文・漢文はこわくない ほか)
第3章 ここでコケない勘どころ―時代考証の初歩の初歩(目立つところでしくじらない;江戸時代―二百六十年あるのを忘れない;戦国時代―激しい技術革新があったのを忘れない ほか)
第4章 書いた原稿をどうするか―いざ、勝負!
著者等紹介
鈴木輝一郎[スズキキイチロウ]
1960年岐阜県生まれ。日本大学経済学部卒業。91年『情断!』でデビュー。94年『めんどうみてあげるね』で第四七回日本推理作家協会賞受賞。主宰する鈴木輝一郎小説講座からは各新人賞受賞者を多数輩出。全国屈指の受賞率を誇る(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
qoop
5
歴史/時代小説ならではの資料収集、時代考証のコツなど、実践的なノウハウ指南。読者として読み飛ばしてしまいがちな勘所を示唆する内容でもある。個人的に、三十年ほど引っかかっていた江戸人の時間感覚に関して得心がいったのがいちばんの収穫。現代人の価値観を持ち込みながら時代小説を読むことで、生活全般にわたって現代人の感覚を敷衍していることがよく分かった。自分の中の大きな反省点としたい。2020/07/02
及川まゆみ
4
こういう小説指南書を読むと、小説制作の裏側がわかり面白い。それがわかって時代小説を読むとまた面白い。世の中には色んな資料があるんですね。資料がたくさんあると時代考証とかが大変そう。時代小説の作家さんてすごいなぁと思いました。2022/03/04
koba
3
時代小説の舞台裏を見せられ、作家さんの努力と苦労を改めて思い知る。確かに、現代小説の注目作は一度読めば再読することはあまりないが、時代小説は大御所作家の作品を再び手に取りたくなる。藤沢周平、海音寺潮五郎、司馬遼太郎らの名作は色あせない。中年以降の男性に読み継がれるのは日本人のDNAのせいなのか。履歴作成法や年表の作り方は自分史と家系図作りに大いに参考となる。2020/11/06
徳島の迷人
2
小説家による歴史・時代小説入門書。文体はエッセイ調で、格式は無いが読みやすい。自由度が異なる歴史小説と時代小説、読者の年齢層(中高年男性)、時代小説の歴史。歴史小説は未知の人物を発掘する、明確な歴史から外れた未知の部分(秀吉の過去、光秀の動機など)を推測するようにすると魅力になる。常備したい資料の紹介、合戦シーンで最も正確なのはクレヨンしんちゃんなど、資料収集法も役立つ。プロになると校閲だけで数ヶ月を要するらしいが、見せ場で時代考証をしくじらなければ正確性より物語の面白さを重視した方が良い。2023/04/29
私的読書メモ3328
2
読者を先導して走るような書き方で読みやすかったです。きっちり構成した理論的な指南書ではなく、ワンポイントアドバイス集とでも言うべきスタンスで、これ一冊で実作に挑むには足りない気がします。資料紹介が最も有用でしょうか。2022/05/07