出版社内容情報
戦後、密入国した男がソ連のスパイとして起訴された事件の真実。膨大な証言によって戦後北海道を舞台にしたスパイ戦の実態を暴く。
内容説明
戦後混乱期の宗谷海峡。ソ連の密入国工作員として裁かれた関三次郎は、実はアメリカCICのスパイであった。死の直前の関が、身を捨てて真相を告発。日米謀略の深層、そして樺太と北海道をつらぬく巨大な闇がここに暴露される。新聞記者であった著者が50年をかけて数百名の取材と膨大な資料をもとに書き上げた迫真の力作。
目次
第1章 宗谷沿岸に現れた挙動不審の男
第2章 オホーツクで真夜中の不審船拿捕
第3章 連結された二つの事件
第4章 混迷する法廷
第5章 関三次郎という男
第6章 CICの影
第7章 宗谷・オホーツクの無法地帯
第8章 関三次郎の告発
終章 戦後謀略事件史
著者等紹介
佐藤哲朗[サトウテツオ]
1939年、旧樺太豊原(現ロシア・サハリン州ユジノサハリンスク)生まれ。元・毎日新聞編集委員。63年、北海道教育大学卒、同年毎日新聞入社。北海道(札幌報道部)、東京(社会部)、名古屋(報道部)に勤務。東京社会部では80年の「早大商学部入試問題漏洩事件」をスクープ、取材グループで新聞協会賞受賞。名古屋本社報道部副部長、東京本社地方部副部長、東京本社編集局編集委員を経て、財団法人「ぼけ予防協会」(現・公益財団法人「認知症予防財団」)常勤理事などを歴任(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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