出版社内容情報
ベストセラー作家、17年の「思考回路」がこの一冊に! 待望の初エッセイ集。書き下ろし「作家志望の方々に」他収録。
内容説明
ベストセラー作家・17年の「思考回路」がこの一冊に!ユーモア溢れる日常のものからシリアスなもの、物語の誕生秘話から文学論、政治思想まで。「生きにくいこの時代を生きる、そのための無数の言葉たち」今に響く、エッセイ111本。
目次
1(見知らぬ男;柳の木;ひげのジョリー ほか)
2(不惑を前に僕たちは;こういう時代の苦肉の策;文化も救ってくれる ほか)
3(歯医者が嫌い;犬被害;成人式 ほか)
著者等紹介
中村文則[ナカムラフミノリ]
1977年愛知県生まれ。2002年『銃』で新潮新人賞を受賞しデビュー。04年『遮光』で野間文芸新人賞、05年『土の中の子供』で芥川賞、10年『掏摸』で大江健三郎賞を受賞。12年『掏摸』の英訳が米紙ウォール・ストリート・ジャーナルの年間ベスト10小説に選ばれる。作品は各国で翻訳され、14年David L.Goodis賞(米)を受賞。16年『私の消滅』でドゥマゴ文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
starbro
258
中村 文則は、全作品読んでいる作家です。 https://bookmeter.com/users/512174/bookcases/11074106?sort=book_count&order=desc 著者初のエッセイ集、小説に比べると明るくユーモラスですが、芯が通っています。芥川賞受賞前夜の頃のエッセイがオススメです。著者と考え方も近いので、今後も追いかけて行きます。 2019/07/21
fwhd8325
137
「掏摸」を読んだとき、ものすごく感動して、この人はこの先、国際的にも大きな舞台で活躍する作家になるんだろうと思いました。その後もいくつか作品を読むたびに、その思いは強くなっています。エッセイを読んでしまうと、そうして印象が崩れてしまうかもという危惧はあったのですが、全くそんなことはなく、むしろ、今後作品に触れることをワクワクした気持ちで迎えることができそうです。政治的なこと、エロいこと、文学のこと、何でも面白く共感できることが多くありました。共に生きましょう。このことばが強く説得力を持ちます。2020/01/21
Emperor
119
もうなんか世の中が複雑になりすぎて、この人の本さえ読めればどうでもいいや、と思うことが最近よくある。1冊の本で世界を変える、太陽が似合わない男・中村文則。あなたが描く「黒」「闇」「悪」は、きっと(ぼくみたいな)誰かを救う。どうか、止まらないで。2019/11/12
優希
115
中村文則さん初のエッセイだそうです。ユーモアな視点と社会的視点と半々くらいと言えばいいのでしょうか。エッセイにしては政治の話が多めだと感じます。それだけ真面目な人なんだなと思わされました。様々な角度から見た中村さんを見ることができます。これからも新刊が出たら読みたいと思う作家ですね、やはり。2019/08/31
かみぶくろ
95
全世界のフミノリスト必読のエッセイ集。ユーモアこそが世界を救う。2019/09/23