内容説明
幻のエッセイ集、最新刊。高峰秀子のゆるぎない想いが光る。仕事とは?家庭とは?そして生きるとは?86年を見事に生きた著者が、きっとあなたにヒントをくれます。
目次
わたしのお気に入り(エプロン;お宅にもあるもの;手みやげ ほか)
わたしの女優業(私にはもう顔がない。;豆スターは幸福だろうか?;秘伝を語る―妻の座と名演技と ほか)
わたし(とダンナ)の暮し(なつかしいテリヤ;巴里で買った私のブラウス;わたしの暮し ほか)
著者等紹介
高峰秀子[タカミネヒデコ]
1924年、函館生まれ。女優、エッセイスト。五歳の時、松竹映画「母」で子役デビュー。以降、300本を超える映画に出演。『わたしの渡世日記』(日本エッセイスト・クラブ賞受賞)など著書多数。夫は脚本家で映画監督の松山善三。2009年、作家・斎藤明美を養女に。2010年死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
あじ
42
「年をとったと感じた日はいつでしたか?─今日できる事を明日に延ばした時(74歳)」と答えた高峰さん。己を厳しく律したまま鬼籍に入られた名エッセイストの、単行本未収録原稿を束ねた最新刊。モンペにおさげの高峰さんが骨董屋で巡りあった“音色”に戦中の青い空を見た。『ダンナの骨壷』にしろ『あぁ、くたびれた』にしろ、河出書房新社から出版している高峰さんのエッセイは、タイトルも装丁もバツグンである。勿論、内容は言わずもがな。『コーちゃんと真夜中のブランデー』は押し花にして胸中に蔵書している。2019/04/29
バーベナ
4
「典子は、今」の撮影のときに付き人として活躍されていた話が印象的。自分で考えて、律して、きちんと生きた人。いくつかエッセイを読んでも全く飽きない。2020/07/04
niki
3
高峰秀子8冊目。表紙のふたりがかわいらしくて嬉しい。夫婦で手をつないで、ふざけた顔してジャンプする。こんな幸せがあるのか。 高峰秀子が五十歳くらいから、今で言う断捨離を始めたのは知っていたけれど、「老後は田舎でのんびりしないんですか?」という質問に「それこそ大変ですよ」ときっぱり返すのはさすが。憧れだけで田舎には住めない、畑仕事も買い物も大変とのこと。彼女はいつでも地に足が着いている。浮かれていないところが大好き。尊厳死協会に入っていたとのこと。これも頷ける。彼女の考えは若い頃からずーっとぶれていない。2024/08/05
yoyogi kazuo
2
斎藤明美があとがきで書いている通り、この人は若いころからまったく言うことが変わらない。インタビューもエッセイも清々しい。2021/12/25
あきこ
2
この題名そのものが彼女の生き方を凝縮しているように感じる。このエッセイ集にはずいぶん昔に書かれたものも多く、同じことを今語ったらどうだろうか。共働きが主流になった現代の女性像をどう感じるのだろうかと興味が沸く。そして昔のものも近年のものも他で読んだものも彼女の考え方や生き方にブレはない。普通、年齢と共に価値観や好みは変わっていくものだが、彼女にはない。それは素晴らしいと思うとともに、彼女が若いころに味わった大人の世界での苦労と悲しみが培ったものだと思うと胸に響く。2019/06/12
-
- 電子書籍
- 「弘法大師」の誕生 - 大師号下賜と入…
-
- 電子書籍
- 嫉妬を今すぐ行動力に変える科学的トレー…
-
- 電子書籍
- 大澤玲美「れいぴょん~Bare me …
-
- 電子書籍
- 人喰い病
-
- 電子書籍
- 魔女は世界に嫌われる(イラスト簡略版)…