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出版社内容情報
山田五十鈴、田中絹代、杉村春子ら女優陣から、佐藤愛子、佐多稲子ら作家まで。いずれも単行本未収録。
高峰 秀子[タカミネ ヒデコ]
著・文・その他
内容説明
単行本未収録、最新刊、本音の話。田中絹代、杉村春子、山田五十鈴、岸恵子、佐藤愛子…。女優、作家、評論家、スタイリストなど、各界で活躍する女性12人と、高峰秀子が29歳から71歳まで、胸襟を開いて語り合った本音の対談集。
目次
巴里のふたりがたり 越路吹雪
絹代・五十鈴・秀子芸談 田中絹代・山田五十鈴・津村秀夫
漫才夫婦の泣き笑い人生 ミヤコ蝶々・南部雄二
結婚したら 佐多稲子・ぬやまひろし
夫に逝かれて想う愛の深さ 杉村春子
装いとうるおい―渋さの中に個性の閃きを感ずるのが好きです 安達瞳子
女って、因果なものよ―ベテラン女優の日本診談 岸惠子
兄妹のように過ごした16年―奥さま一年生時代 大宅昌
頑固なふたり。 原由美子
齢をとってわかること 佐藤愛子
あこがれの“生き方”、“死に方” 大宅映子
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
もりくに
24
高峰秀子さんと、各分野で活躍する「十二人の女たち」との対談集。高峰さんのしゃべりが率直。山田五十鈴さんと田中絹代さんとの「芸談」が白眉。五歳からの女優生活を、「子役時代はあったが、子供時代はなかった」と。戦後の作品で気に入ってるのは、「二十四の瞳」と「浮雲」と。特に「浮雲」は、できる範囲のことは全部やったと。山田さんは、溝口健二監督の「難華悲歌」で、役者がどういうふうに人間を作り上げていくのか分かったと。田中さんは、「渡り鳥いつ帰る」の森繁さんとの飲むか飲まれるかの緊張感を言う。鼎談でないのが惜しい。2018/08/06
うちこ
5
高峰さんが29歳~71歳までの間に雑誌や講演で対談した内容が年代順に収められています。 最初に掲載されているのは、越路吹雪さんとの対談。二人とも29歳で、めちゃくちゃ勢いがあります。 掲載誌は『スタイル』(宇野千代さんが4回目の結婚相手と立ち上げたオシャレ雑誌)。おもしろいに決まっています。この対談本一冊が丸ごと、自分の言葉を探して生きた人がその年齢ごとにどんな考えに至ったかの記録で、同時にいろんな女性の生き方図鑑になっています。 岸恵子さんとの回は二人とも自分の言葉をもっているので、まるで姉妹漫才のよう2024/11/25
バーベナ
3
表紙の写真は、山田五十鈴・田中絹代さんと共に。控えめなのに目を奪われる。女優同士の対談に、評論家が入って台無し(高峰さん無言)になっているのが面白い。雄弁な無言。「死に方」について、お酒の余興として夫と真剣に考えるユーモア大好き。2020/11/25
chiyo
3
★3.5 2017年に刊行された「高峰秀子と十二人の男たち」の対となる1冊。気が置けない関係であることが分かる越路吹雪、軽妙な関西弁が印象的なミヤコ蝶々、しんみりとした気持ちになる杉村春子との対談等、本書でも相手の年齢に関わらず、高峰秀子は誰に対しても自然体。そして、端々で夫・松山善三のことが話題に上り、夫婦仲の良さが滲み出てくる。また、紹介された断捨離が理想的で、いつか自分が老いた時に実践してみたいと思う。欲を言うなら、表紙を飾った田中絹代、山田五十鈴との座談会は、ホストのない3人での会話が見たかった。2018/05/06
あゆころ
2
女同士話す勢いの良さに圧倒される冒頭のコーチャンとの対談。家庭論、子育て論などには同意しきれない部分もあるし日本人の捉え方にも首をかしげることもあるが、戦争を生き抜いてきたひとたちの言葉、感覚として受け取ることができるのは考え方にきちんと筋が通ってるからと思う。そして、タワシがおかしな色だといやだよねぇ、お風呂掃除の靴もいやよね、という毎度の同意。2018/04/04