出版社内容情報
「母」になるのは、やめた! 妊活、健診、保育園落選……赤ん坊が1歳になるまでの驚きの毎日を描く、大反響の出産子育てエッセイ!
内容説明
“母”になるのは、やめた!妻は作家で、夫は町の書店員。妊活、健診、保育園落選…。赤ん坊が1歳になるまでの親と子の驚きの毎日。全く新しい出産・子育てエッセイ。
目次
人に会うとはどういうことか
同じ経験をしていない人とも喋りたい
社会を信じる
妊娠生活は大したことなかった
お産ではなく手術ということで
点数なんて失礼じゃないか
新生児
似ているところは探さない
一ヵ月の赤ん坊
眠り〔ほか〕
著者等紹介
山崎ナオコーラ[ヤマザキナオコーラ]
1978年、福岡県に生まれる。國学院大學文学部日本文学科卒業。2004年、会社員をしながら書いた「人のセックスを笑うな」で第四十一回文藝賞を受賞し、作家活動を始める。著書に、『美しい距離』(島清恋愛文学賞受賞)のほか、エッセイ集がある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
いつでも母さん
135
ナオコーラさんのエッセイ。小説よりもナオコーラさんを身近に感じる。この方は自分の思いを言葉にするとき、重箱の隅までちゃんと伝えたいのだろうな。なんて思ったりした。だから読むのに時間はかかるが、言いたいことはしっかりと伝わるんだ。かといって、こだわりが強すぎたり、押し付けがましくは無く、程よい脱力感もあって緩いのが良い。これはお子さんが1才までのエッセイなのだが、『親』の道はまだ始まったばかりだ。きっとお二人ならこの先のあれやこれ・・も自然体で受け止め踏み超えて行くのだろうと思った。 2017/07/09
なゆ
108
なるほど、生まれてから1歳になるまでの子育てとそれにまつわるモロモロな考え満載の一風かわったエッセイ。信念を貫く人、ナオコーラさん。さすが、タイトルにも表れてる。そんなナオコーラさんがどんな風に子育てしていくんだろう、と興味津々。赤ん坊を見つめるまなざしの優しさと、冷静に相手の感情を読み取り分析する文章のギャップが面白い。じっくり向き合ってたんだなぁと思った。あと、仕事の話や収入面の話も相変わらず、心の内をさらけ出す感じで。今後の執筆活動もなかなか大変かもしれないけど、めげずに書き続けてほしい。2017/08/16
mariya926
107
妹に山崎ナオコーラさんの本が面白かったと聞いたので、タイトルを見て一番興味があるこの本を選びました。絵がヨシタケシンスケさんだったのもよかったです。前半では夫が低学歴低収入であることを強調していて、また高い○○は私が買ったなど、上から目線に感じましたが、後半でなぜかという理由も書いてあったので納得出来ました。私は少し大変だなと思いつつ育児をしていたので「面白くてたまらない」と言い切ってしまえるナオコーラさんがすごいと思いました。母ではなく親って考え方がよかったので、私も親として育てたいです。2018/03/04
nyaoko
90
母ではなくて、親になる。その一文がとてもナオコーラさんらしいなぁと思いました。育児エッセイは色々な人の作品を読んだけれども、明らかに妻が夫よりも稼ぎ上だと言う場合は初めてかも。それでも、夫には家事にも育児にも上手く関わるように、ナオコーラさん本人が引く所は引いて、任せる所は任せて、上手く立ち回っている所は感心するばかりでした。やはりとても賢い人なのだなぁ。自然体で子育てを楽しんでる様子がとても伝わっできました。2017/09/17
chimako
84
山崎さんはとても率直な人。率直でよく考える(言い替えればかなり面倒くさい)人。山崎さんの考えをいちいち考察しながら説明しているので、その部分が長い。赤ちゃんの性別を明らかにしたくないので「赤ん坊」で通しているのも若干違和感がある。が、可愛がる様子が目に浮かびホノボノする。自分が妊娠も出産も子育てもしてきた身としては、「こうやって自分で一つ一つ納得しながら妊娠したり子育てしたりするのは大変だろうな」と思う。娘は寝返りも歩くの話すのも早かったが、極一般人。息子は寝返りも歩くのも話すのも遅かったが、超一般人。2018/09/23