あなたが子供だった頃、わたしはもう大人だった

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  • サイズ B6判/ページ数 237p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309025711
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

年上の妻に先立たれた老境の主人公が紡ぎだす子供時代、高校時代、結婚生活の鮮明な記憶。CM界から転身した作家初の本格長篇。

内容説明

坂の上り口の桜の老木がある家、列車目がけて石を投げた橋、清掃工場の四角い建物から不安定にそびえた煙突、ボルサリーノを巻き込んだまま走り抜けた列車、網棚に置き去られた赤ん坊、山岳部の再興を託された新米英語教師、写真部で購入した8ミリカメラ。小説の時間と現実の時間がまざりあう、著者初の書き下ろし長篇。

著者等紹介

川崎徹[カワサキトオル]
1948年東京生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。CMディレクターとして、「それなりに」(富士フィルム)、「ハエハエカカカ」(キンチョール)など、多くのヒット作品を手がける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミーコ

44
初読みの作家さん。ページ数が少ない割りに時間が掛かりました。表紙とタイトルから想像してたのと違ってて もうひとつ話に入り込めず、残念。二編めは理解出来ないまま 終わってしまいました。2017/11/22

yumiha

38
『勝てる読書』(豊﨑由美)で紹介されていたのは、表題作ではない、もう一編の「彼女は長い間猫に話しかけた」。地域社会との付き合いを拒否しているオニババアは、片目の黒猫だけに心を許し、その遺体にずっと話しかけていたのを目にしたのは小学生のわたし(語り手)。その場面を思い出したのは老父の臨終の時だった。表題作も含めて、「死」との向き合い方をさまざまによぎる思い出と絡めて語っている。表題作は、表紙のタヌキがうっとこのにゃん太(猫)なんか足元にも及ばないくらい賢くて人懐っこくて魅力的だった。2025/06/11

blue_elephant

6
初読川崎徹氏。CMディレクターということもあり、言葉遊びは絶妙。不思議な感情がぷくぷくと浮かびあがるが、主人公の回想や想いがあちらこちらと動くので、少しばかり置いてけぼり気味になりながらも愉しめました。ある程度、年を重ねないと共鳴できないのでは。2020/06/01

しゅー

3
いまいち入り込めずわたしには合わなかったなぁ……。2019/03/24

takao

2
ふむ2023/07/09

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