自衛隊の闇―護衛艦「たちかぜ」いじめ自殺事件の真実を追って

大島 千佳/ＮＮＮドキュメント取材班【著】

河出書房新社（2016/04発売）

• サイズ B6判／ページ数 282p／高さ 19cm
• 商品コード 9784309024646
• NDC分類 392.1
• Cコード C0095

出版社内容情報

いじめ自殺裁判で暴かれた自衛隊の不正と隠蔽体質。誇りを持ち闘う現役自衛官を追った早稲田ジャーナリズム大賞受賞番組の書籍化！

【著者紹介】
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内容説明

若い自衛官のいじめ自殺裁判で、重要証拠が隠蔽された。「自衛隊は嘘をついている」自衛官としての誇りを胸に証言台に立った男の軌跡！早稲田ジャーナリズム大賞受賞のドキュメンタリー、さらなる取材を追加し書籍化！

目次

第１章　護衛艦「たちかぜ」裁判
第２章　Ｔさんは、なぜ死ななければならなかったのか
第３章　一審判決に向けて
第４章　控訴審
第５章　不正を暴いた自衛官・３佐への取材
第６章　隠蔽
第７章　「自殺の責任」と「隠蔽」　控訴審判決へ
第８章　判決後の闘い

著者等紹介

大島千佳［オオシマチカ］
１９８３年神奈川県生。横浜市立大学国際文化学部卒。テレビ番組制作会社勤務を経て２０１３年よりフリーランス。「ＮＮＮドキュメント’１４　自衛隊の闇　不正を暴いた現役自衛官」で早稲田ジャーナリズム大賞受賞。『自衛隊の闇―護衛艦「たちかぜ」いじめ自殺事件の真実を追って』が初の著書となる（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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[おかむら]

組織ぐるみの隠蔽なのか？ いじめ自殺の裁判を追ったノンフィクション。ものすごく悪い自衛隊員とものすごく良い自衛隊員が出てきますがその落差がすごい。古参兵が新兵をイジメぬく的な旧日本軍の風習が自衛隊に脈々と引き継がれてる怖さ。そして内部告発者に対する仕打ちの怖さ。闇は深いわー。とりあえず災害救助に憧れて自衛隊に入るとかいう知り合いの子どもがもしいたら、これ読んでもっかい考えてみなとオススメするわ。

2016/08/11

[MOKIZAN]

引き合いに出して失礼なのかもしれないが、北朝鮮拉致も、本件も、一番感じることは、時の長さにひれ伏すことの無い、母親の我が子に対する愛の強さです。本件が究明されても、当人には何一つ取り戻せるもの、前へ進められるような事柄はないのかもしれません。それでも我が子のことで”闇”を持つことは、なによりも耐え難いことなのだと、ひるむこと無い母親心情を思い知らされました。組織にはついては,,,云わんわな。

2016/06/17

[チェアー]

正しさを振りかざす人には注意する。だが正しさを体現する人には最も大きいな敬意を払いたい。 隠されたアンケート原本があることを公益通報し、原告側の証人にもなった３佐。身を賭けて正しさを追求する姿に「こんな人がいるのか」と感動する。しかし、身を賭けないと正しさを追求できないことには失望する。人事での不利益や嫌がらせ。自衛隊に限った話ではない。日本型の企業や組織に蔓延した「同一化を強制するベクトル」のせいだ。自らの組織を「世の中の公正さ」より優先する人たちの多いこと。うんざりだ。 自分は３佐になれるだろうか。

2016/07/28

[犬養三千代]

護衛艦たちかぜいじめ自殺事件を追ったドキュメンタリーの書籍。隊員の家族の方の無念を思う。そして、自衛隊にいて公益通報制度を使って文書の隠蔽と闘った3佐のひたむきさにも驚く。自分は国民のために自衛官になったのであって自衛隊組織のためではない。と、言い切る。闘いながら司法試験合格の快挙。しかし組織の壁は厚い。多数の自殺者を産む組織はやはり、どうかしている。法廷での被告の答弁の虚しさはなんだろう。、こんな公務員しか持てない日本国民は悲劇。コロナウイルスの厚生省もこんなもんかな❗️

2020/02/23

[おっくー]

衝撃的な本。この一言につきる。

2017/01/18