出版社内容情報
365日、「本」と「映画」のことを考え、そして愛し続けている著者が贈る、至福の時間ーー松田青子、初エッセイ集、ついに刊行!!
【著者紹介】
1979年兵庫県生まれ。作家、翻訳家。著書に『スタッキング可能』『英子の森』『狼少女たちの聖ルーシー寮』(カレン・ラッセル著)、『はじまりのはじまりのはじまりのおわり』(アヴィ著)などがある。
内容説明
私たちには本と映画がある。だから今日も生きていける。365日、本と映画に埋もれて暮らす松田青子、初エッセイ集。
目次
「雑」と書かれた箱に入りたい(『かよちゃんの荷物』)
さよなら、なんて言わないで(『さよなら、韓流』)
現実を直視できない女たち(『春にして君を離れ』)
かかりたくない魔法(『ラーメンと愛国』)
現代のハッピーエンド(『にこたま』)
わたしは覚えている(『ぼくは覚えている』)
後戻りできない物語(『厭な物語』)
一生ブレなかった人(『家と庭と犬とねこ』)
女子の調整力(『王妃の帰還』)
ダメをみがく幸福(『ダメをみがく』)〔ほか〕
著者等紹介
松田青子[マツダアオコ]
1979年兵庫県生まれ。同志社大学文学部英文学科卒業(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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❁かな❁
173
松田青子さん初のエッセイ集!本や映画について書かれています♪松田さんの作品を読むのは3作目。翻訳もされている松田さんならではで海外作品の紹介も多かったです!あまり海外のものは読まないのですが興味出まくり!読み応えありました♬松田さんのそれぞれの作品への思いや、すごく感動したことが伝わってくるので読みながら次から次へと読みたい本が増えて登録するの大変でした(笑)松田さんの本や映画愛をすごく感じ楽しかったです♡「私たちには本と映画がある。だから今日も生きていける。」と言われていて本当にそうだなぁと共感★2016/09/14
AKIKO-WILL
81
タイトルに惹かれて読みましたが、アタリでした!たくさんの本と映画、ドラマなどの書評と柴田元幸さんと山崎まどかさんとの対談など盛りだくさん。翻訳家さんだけに幅広い作品チョイスに読書欲が湧きます。先ずは、ドラマ「すいか」と山崎まどかさん女性2人が熱く語る武田百合子さんは抑えておきたいです。ますます読みたい本が増えて嬉しい悲鳴になりそうです。2016/07/12
おかむら
50
「スタッキング可能」が面白かった松田青子さんの書評集(マンガ、映画、ドラマも含む)。ボリュームあるので毎日少しづつ読みました。苦手な翻訳モノが多いのでほぼ未読作品なのですが、勧め方が面白いので読みたくなる。「クリスマスに少女は還る」は2度もオススメしてたのでがんばって読んでみよっと。そのうち。2016/04/22
そうたそ
49
★★★☆☆ 松田青子さんによる書評、あるいは映画の感想等々が綴られたエッセイ集のようなもの。相変わらず着眼点が面白く、書評についても堅苦しくなく、それでいて本そのものの内容にも興味そそられる文章であった。紹介されているものは海外文学も多く、苦手な者としては普段では敬遠しがちなのだが、松田さんの語り口にかかれば、自ずと興味を持ってしまう。紹介される本も小説にとどまらず実に様々。エッセイとして読んでも十分面白い内容だが、ブックガイド、あるいは映画のレビュー集としても非常によくできた一冊ではないだろうか。2016/06/09
ネギっ子gen
48
ブラインドで打っていたら、「嫁ヨ、サラバ憂いなし」になってた😓 本と映画に埋もれて暮らす著者のエッセイ集。柴田元幸、山崎まどかとの対談も収録。後者の対談題名が「百合子は百合子であり百合子であり……――唯一無二ということ」。確かに『富士日記』は凄い。だが、なぜ『富士日記』かと言えば、夫・泰淳和尚が『富士』を書いたから。しかし、今や誰も『富士』を読まない。著者すら、その対談で<泰淳も竹内好もみんな、「武田百合子の日記とエッセイに出てくるひと」という印象のままここまで来てしまいました>と決めつけ(笑)ね😭⇒2024/06/08
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- 和書
- 七回死んだ男 講談社文庫