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出版社内容情報
あのひとは、どんな朝ごはんを食べているの? 日常がすけて見える「朝ごはんエッセイ」35篇を収録したおいしい文藝第5弾。
【著者紹介】
1953年、東京生まれ。小説家、エッセイスト。檀ふみ氏との共著『ああ言えばこう食う』で講談社エッセイ賞、『ウメ子』で坪田譲治文学賞受賞。その他、主な著作に『婚約のあとで』『聞く力』など。
内容説明
ヨソは、何食べてる?阿川佐和子、池波正太郎、色川武大、角田光代、久住昌之、佐野洋子、万城目学、吉村昭…など35人による朝ごはんエッセイ。
目次
朝御飯(林芙美子)
朝は朝食 夜も朝食(色川武大)
喰べもののはなし(久保田万太郎)
朝食バイキング(角田光代)
イタリアの朝ごはん(よしもとばなな)
朝食のたのしみ(石垣綾子)
1日3食、朝ごはんでもいい!(堀井和子)
漆黒の伝統(森下典子)
日曜日の気配(井上荒野)
卵、たまご、玉子(佐藤雅子)〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おしゃべりメガネ
171
作家さんをはじめ、たくさんの著名人達が綴る「朝ごはん」をテーマにした一冊です。当然、人それぞれに思い入れのある朝ごはんがあり、どの方もそれはとても美味しそうに見事な描写で綴ってくれます。和洋、それぞれに朝ごはんのスタイルが様々ですが、やはり多数登場するのは「卵かけごはん」「味噌汁」なのかなと。特に「卵かけごはん」への思い入れは皆さん、並々ならぬモノがありますね。あとは何人かの方が書いてましたが、ホテルの朝食がとても楽しみであるということ。確かにホテルの朝ごはんは不思議とそれなりの量を食べてしまいますよね。2019/11/09
佐々陽太朗(K.Tsubota)
137
特に共感を呼ぶのは「森下典子──漆黒の伝統」だ。海苔佃煮に対する偏愛ぶりは私も森下さんも共通のもの。日本には同じような方が多いのではないか。「万城目学──モーニング」は京都の喫茶店について書いたもの。百万遍の「進々堂」、東大路通の「喫茶 六花」に心惹かれる。「吉村昭──朝のうどん」は宇和島で早朝だけ営業しているうどん屋の話。おそらく「やまこうどん」のことかと思われる。この店のことは以前から噂に聞いており、私もいつか行きたいと思っていた。どれを読んでも興味深い。ほんに私は朝ごはんが好きだ。2017/11/22
mura_ユル活動
134
作家、詩人、俳優、脚本家など著名人が雑誌や本の中で朝食にまつわる内容を抜粋掲載したもの。「朝食には食べ物にとどまらず、何か生きることそのもの」(河野裕子) 日本にとどまらず、海外での旅行や仕事でのホテルやレストランでの朝食。海外は、その国の文化が色濃く出てくる。日本食は納豆、卵(かけごはん)、干物、味噌汁に関する内容が多かった。醤油を垂らし炊くごはん茶飯と呼ばず「さくらごはん」、言葉の大切さ、日本人の食に対してきた姿勢などに特に関心をもって拝読。2015年4月発行。シリーズがあるようで読んでみたい。2017/01/07
れみ
116
様々な著名人による「朝ごはん」にちなんだエッセイの数々。様々なタイプのそれぞれに美味しそうな朝ごはんのエピソードや、これって本当に朝ごはんの話かな?という内容のものや、ご飯とかパンとかの括りの方に入っててもいいぐらいな内容のものなど本当に多種多様で、自分自身の朝ごはんと全く相入れないものや似ているけど違うものがあったり、人間がひとりひとり違うように朝ごはんもみんなそれぞれ違って面白いなあと感じた。2018/05/16
chichichi
89
丸3年程、朝ごはんはグリーンスムージーがお決まりになっている。飽きたと言えば飽きたけれど、もうそれがうちの朝ごはんとなってしまっている。この本では、色々な方の、地方の、国の、時代の、朝ごはんを堪能できて読後はもうお腹いっぱい。なんだかんだ表紙のようなシンプルな朝ごはんが好きです。2016/05/09