出版社内容情報
親友だった詩人がその生涯をたどりつつ、未刊行草稿までふくめた全作品を解読する。佐藤泰志の生と言葉を未来へ刻印する奇蹟の評伝。
【著者紹介】
詩人・映画監督。1949年生まれ。詩集「青い家」で朔太郎賞、歴程賞受賞 映画「あるいは佐々木ゆき」など。
内容説明
夢を共有した詩人がその生涯をたどりながら全作品を未発表作品・草稿まで含めて徹底解読、佐藤泰志の生と言葉を未来へ刻印するために、全力を投入して書き下ろした奇蹟の評伝。四十一歳でみずから生を断ち、『海炭市叙景』『そこのみにて光輝く』映画化などとともに二十年をへて復活した作家の真実―。
目次
第1章(百二才にて死ぬ―書斎/人生計画;ぼくは、ぼくを知らない―青函連絡船のこと/函館の朝市/猫背/さまようぼく ほか)
第2章(真に傷ついています―背中ばかりなのです;一瞬のせりあがりと痙攣―兎 ほか)
第3章(一夜を生き抜いて―もうひとつの朝;深刻な面なんか糞くらえだ―颱風伝説/草の響き/ディトリッヒの夜 ほか)
第4章(誰が悲しいだなんていった―僕は書きはじめるんだ/画家ティハニー/僕が行こうと思っていた村には/誰が悲しいだなんていった/僕の渡る多くの河/そこのみにて光輝く;書いても書いても足りないからだ―防空壕のある庭/オーバー・フェンス/風が洗う ほか)
著者等紹介
福間健二[フクマケンジ]
1949年生まれ。詩人、映画監督。詩集に『青い家』(萩原朔太郎賞・藤村記念歴程賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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