出版社内容情報
このとき「あるいのち」の存在に、僕たちはすでに気づいていた(1月30日の日記より)――生と死の声響く、京都ごはん日記第2弾!
【著者紹介】
1966年、大阪府生まれ。2003年、『麦ふみクーツェ』で坪田譲治文学賞、12年『ある一日』で織田作之助賞を受賞。他の著書に『ぶらんこ乗り』『プラネタリウムのふたご』『ポーの話』『みずうみ』他多数。
内容説明
“いのち”と暮らす、京都の365日。日々おこる、出会いと別れ―虹色に光る縁の糸が織りなす「ある一年」の日記。作家・いしいしんじの“春夏秋冬”
目次
ある一年―京都ごはん日記2 二〇一〇年二月一日~二〇一一年一月三十一日
特別付録(地図・索引)(いしいしんじの京都地図;「生と死」のレコードマップ;「生と死」のレコードガイド;「日記」の登場人物たち;「日記」に登場するいろいろな場所;「日記」に登場する美味しい店)
著者等紹介
いしいしんじ[イシイシンジ]
1966年大阪府生まれ。京都大学文学部仏文科卒業。2003年、『麦ふみクーツェ』で坪田譲治文学賞、12年『ある一日』で織田作之助賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ちょろんこ*勉強のため休止中
169
食事や仕事、買い物等の日々の営みが淡々と描かれているにもかかわらず、どこか異形の世界と繋がってるような不思議な感じ。独特の漫談のような文章で、いしいさんの世界に吸い込まれるような気がした。妻・園子さんのまるで狸か狐がいしいさんを救うために人間になって暮らしているような、不思議ちゃんさも魅力。ふわふわしているような二人に思えたが、後半でひとひ君が誕生してから、段々と地に根付いているのが分かった。毎日の食事が単なる家庭料理の粋を超えていて、気の利いた小料理屋のメニューのよう。味を想像するのも楽しかった!2015/04/06
鯖
23
ひとひくんが生まれてからの淡々として、濃密な一年を食べたもの、買った物、日々あったことを通して語られている。外で食べたものも園子さんが作ったものも美味しそう…。そしておかずの数がとても多い。「小松菜のゴマ和え、冷やしトマト大葉と若布添え、大根と人参の中華スープ、さごしの西京漬け、ナスマーボ、わさび漬け」…野菜中心の副菜のバリエーションの豊かさよ。園子さんすごいホントすごい。真似をしようとすること自体が無理なので、自分なりにご飯を作ろうと思うのであった。2015/04/13
onasu
19
ごはん日記も5作目(?)の京都編その2は、作中でも触れられている通り、ごはん日記というより…! 一度悲しい思いをしているいしいさん夫妻に待望の猫ちゃん、じゃない赤ちゃんが生まれる。2010年2月、園子さんに新しい命が見つかり、10月に出産、翌年1月まで。生まれてよりは怒涛の一日(ひとひ)君育て日記? にしても思うのは、いしいさんの伴侶は園子さんじゃないとつとまらない。料理もすご腕だし! 何時もハイテンションのいしいさんには、つまらない諍い事なんかないのかな?、凡人にはそんな思いが兆したりもするよ。2015/03/07
そうたそ
15
★★☆☆☆ だらだらと流し読み。ひとひくんが生まれてからの日記であり、ほんわかとしたエピソードも多い。毎日、こうして三食しっかりととることって当たり前なようでなかなかできないことだよなあ、と変なところに感心。2020/02/27
朝比奈さん
8
つらつらと、ななめ読み。それにしても読了に時間かかったなあ。2015/04/25