出版社内容情報
戯作者仏文学者でもあった詩人・小説家の全貌。日記文学の粋『断腸亭日乗』の要所や、屈指の春本『四畳半襖の下張』も収録。
目次
最初の妻、ヨネのこと(川本三郎)
偏奇館の高み(須賀敦子)
荷風先生覚え書(正岡容)
〓(ぼく)東挿画余談(木村荘八)
荷風百句(永井荷風)
勲章(永井荷風)
牡丹の客(永井荷風)
吾妻橋(永井荷風)
深川の唄(永井荷風)
夏すがた 発禁小説(永井荷風)〔ほか〕
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
果てなき冒険たまこ
4
荷風先生の小説ありエッセイあり他の人の荷風先生に纏わる話ありと盛りだくさんな内容。特筆すべきはあの「四畳半襖の下張」が読めたこと。想像してたより全然マイルドで今のエロ小説なんかより全然健全だったと思うけどこれでも発禁になっちゃうんだね、建前だらけの日本らしいわ。荷風先生と谷崎、そして市川團十郎の対談が載っていたので期待したけどなんだかよく分からない内容だったのは至極残念だった。結論として荷風先生のエッセイは面白い、ってとこかな。2025/10/07
咲
0
「四畳半襖の下張」抜粋した本には随分と前に出会っており、その時からひたすらに、現代仮名遣いで始めから終わりまで読んでみたいと、なんとも惹かれ焦がれ続けていたのでした。くらくらしてきます、日本語というのはこんなに、こんなに、なんと言いますか、簡素な表現をたたみかけるだけなのに心身を乱されてしまうような、そんな言葉だったでしょうか。わたしの、ふだん口にすることばとも、ふだん耳にすることばとも、趣からなにから全て違うのでした。「夏すがた」も同様に。電燈と、それがくまなく照す白。2021/12/30
canabi
0
13.5ー20212021/02/17




