出版社内容情報
一作ごとに新たな境地を切り開き続ける佐々木中が連作恋愛小説に挑む。美しく織り上げられた言葉の連なりが誘うかつてない世界。
【著者紹介】
1973年青森県生。哲学者・理論宗教学者・作家。東京大学文学部卒業、同博士課程修了、博士(文学)。主な著書に『定本 夜戦と永遠』(上・下)『切りとれ、あの祈る手を』『九夏前夜』『踊れわれわれの夜を、そして世界に朝を迎えよ』他多数。
著者等紹介
佐々木中[ササキアタル]
1973年青森県生。作家、哲学者。東京大学文学部思想文化学科卒業、東京大学大学院人文社会研究系基礎文化研究専攻宗教学宗教史学専門分野博士課程修了。博士(文学)。現在、法政大学・早稲田大学非常勤講師。専攻は現代思想、理論宗教学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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くさてる
20
ひさしぶりに著者の小説を手に取った。この文体の流れるようなイメージと難解な言葉と、浮かび上がってくる鮮烈な場面と、人間と。こうだったなあ、そこが好きだったけど、波長が合わないときは駄目だったから、ひさしぶりになったんだと思いだした。ゆっくりとチューニングを合わせながら味わうように読みました。2023/06/22
mm
13
何人かの女の子のキュートなところを、通な設定と小道具仕立てでで切り取る短編8篇。多分通なんだと思う。音楽面では未知部分多なので。ファッションも含めて、小道具の取り合わせ方が細かい。圧巻なのは、コトバのアクロバティックな芸ですね。目の前で、手品見せられたような感じです「夏が巨きい。まばゆく白熱する天球の無窮が、ひたすらに地を圧す。しいたげる。深空から果てしもしらぬ透明な大気の分厚さを瞬時に貫いて振りくだる光に、その酸に灼かれ打擲されて、万物が しずかに塩ばむ。いたむ。喘ぐことも許されず黙し切らされてる。2015/08/09
リトル
8
★★2014/10/19
nrk_baby
3
やっぱ佐々木中の小説好きです2014/11/13
kumabook
2
文体で読ませてくる。物語的な面白さがあるかどうかはわからない。ただひたすらに情景に浸らせてくれる。2021/01/03