骨董・怪談―個人完訳 小泉八雲コレクション

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骨董・怪談―個人完訳 小泉八雲コレクション

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  • サイズ B6判/ページ数 397p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309022994
  • NDC分類 933
  • Cコード C0093

出版社内容情報

小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)の二大作品集『怪談』『骨董』を、ハーン研究の第一人者が個人完訳。ハーン没後110年記念出版。

【著者紹介】
1850-1904年。ギリシア生まれの英国人。作家、英文学者。旧名ラフカディオ・ハーン。1890年来日。松江で小泉節子と結婚、後に帰化。東大等で教鞭をとりつつ日本を海外に紹介。著書に『怪談』『心』他。

内容説明

定評ある名訳の全面改訂版と半数以上の新訳作品とで贈る個人完訳・決定版。その訳文は、ハーンが基にした怪談・奇談の原拠に出てくる日本語表現や固有名詞の表記をハーンの英文に即して巧みに活かしながら、最新のハーン研究の成果を反映。従来、ほぼ割愛されてきたハーンによる原註をすべて訳出。詳細な訳註・解説を巻末に付す。

著者等紹介

小泉八雲[コイズミヤクモ]
1850年、ギリシャ生まれのイギリス人。作家、英文学者。本名、ラフカディオ・ハーン(Lafcadio Hearn)。十九歳で単身渡米し、ジャーナリストとして活躍。1890年、来日。松江の小泉節子と結婚。1896年、日本に帰化。松江中学、第五高等学校、東京帝大などで英文学を講じながら、欧米に日本を紹介する著書を数多く刊行。1904年、死去

平川祐弘[ヒラカワスケヒロ]
1931年、東京生まれ。東京大学名誉教授、比較文学史家。フランス・イタリア・ドイツに留学し、北米・中国・台湾などで教壇に立つ。著書に『ラフカディオ・ハーン―植民地化・キリスト教化・文明開化』(2004年、ミネルヴァ書房、和辻哲郎文化賞受賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

優希

115
日本にまつわる怪談・奇談を集めたものですが、とても美しい世界へと誘ってくれました。昆虫、仏教、哲学なども絡み合い、いかにハーンが「霊の日本」を発見し、海外へと紹介しようとしたかが伺えます。そして改めて日本へと逆輸入されるつながりの不思議さを感じずにはいられません。日本の昔ながらの風俗や民話を追いながらも、そこから独自の世界を生み出す、流石です。2017/10/30

がらくたどん

53
持っている事で安心し拾い読みだけだった本書を初めてちゃんと読んだ。実に面白い。特にハーンによる原註の完訳紹介!ご存知の通り『骨董』も『怪談』もハーンが日本で採集した怪奇譚を米英読者に向けて書いた異文化民話録。なので未知の風俗(長短二本の刀の名称や「見合い」「相合傘」など)と「キリスト教化」されていない精神性(霊魂が万物に宿るとする概念や多神・仏信仰)を尊重しつつ読者が飲み込みやすい形で紹介した努力の痕跡が散見する。この非キリスト教的精神性への憧憬が色濃い虫・蛙・小動物主題の短文の収録も楽しい。価値ある逸品2024/08/17

アルラ

21
圓朝の怪談本を探していたらこの本に出合った。素晴らしいの一言。図書館期限内では読めず何度も延長した。訳者のハーンに対する敬愛がずんと伝わってくる。巻末の詳細な訳註・解説が圧巻。節子夫人が様々な話をハーンに語って聞かせる姿が目に浮かび、それをハーンが独自の表現で西洋人に紹介し、その本が日本で平川先生により深く研究され、かつ最高の文章で訳された。この奇跡に近いつながりがなければ、わたしたちは自分の国に伝わる多くの話を失っていたかもしれない。子供の頃から知っていた八雲怪談は何?というくらい別物。おすすめです。2014/09/13

ぐっちー

19
「怪談」以外の八雲の文章を初めて読みました。頁をめくるたびに心は時に蛍飛び交う闇夜に浮遊し、時に地獄に落ち、または死生観や時空を超えて宇宙より遠くへ飛翔する。このビブラートする感覚を何と呼べば良いのか。詳細な註や、巻末の論考なども面白かった。2017/07/06

サラダボウル

16
今年最後の一冊に。これはすごい‥。読んだのはまだ数編で、来年にかけてゆっくり読んでいきたい一冊なのですが。冒頭の編から怖いです。「狢(むじな)」に評判があったので、そちらへ頁をくる。電車の中で読んでるのに、私の座席空間だけ、ハーンが生きた時代の日本にあっさり連れていかれる。「生霊」が胸にせまった。ハーンと訳者、二人の言葉の魅力に圧倒される。この本を持って、来年は数日旅に出たいです!皆様、よいお年をお過ごしください(^^)2021/12/31

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