きみのために棘を生やすの

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  • サイズ B6判/ページ数 220p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784309022963
  • NDC分類 913.68
  • Cコード C0093

出版社内容情報

あのひとがほしい――。彩瀬まる、窪美澄、千早茜、花房観音、宮木あや子が、「略奪愛」をテーマに紡いだ書き下ろし恋愛官能小説集。

内容説明

「あのひとが欲しい。どんなことをしても―」女性作家が女性のために書き下ろした、匂いたつ、珠玉の恋愛官能短編集。

著者等紹介

窪美澄[クボミスミ]
1965年東京都稲城市生。短大中退後、広告制作会社、フリーの編集ライターを経て、09年「ミクマリ」で女による女のためのR‐18文学賞大賞を受賞しデビュー。11年、受賞作所収の『ふがいない僕は空を見た』で山本周五郎賞、本屋大賞第2位。12年『晴天の迷いクジラ』で山田風太郎賞

千早茜[チハヤアカネ]
1979年北海道生。立命館大学卒業。幼少期をザンビアで過ごす。08年『魚神』で小説すばる新人賞を受賞しデビュー。09年、同作にて泉鏡花文学賞。13年『あとかた』で島清恋愛文学賞

彩瀬まる[アヤセマル]
1986年千葉県千葉市生。上智大学卒業後、小売会社勤務を経て、10年「花に眩む」で女による女のためのR‐18文学賞読者賞を受賞しデビュー

花房観音[ハナブサカンノン]
兵庫県生。現役バスガイド。映画会社、旅行会社、AV情報誌での執筆など様々な職を経て2010年『花祀り』で第1回団鬼六賞大賞を受賞しデビュー

宮木あや子[ミヤギアヤコ]
1976年神奈川県生。06年『花宵道中』で女による女のためのR‐18文学賞の大賞と読者賞を同時受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

261
私『棘』を持ってるの。心の中にね。そう、ずーっと昔から。刺さってるのを気づいたときにはもう根が広がっていてね・・貴女の中には無い?ふふ・・生涯離さないわ。離れないのは分かっているの。女性作家5人の略奪愛5作品。どれも良い。男性には読ませたくないかなぁ。こっそり、ひっそりと読みたい気分にさせられる。なかでも花房観音、求める女は堪らない。2017/01/14

ミカママ

222
読メで教えてもらった恋愛官能短編集。どれも甲乙つけがたく切なく、人恋しさが増す作品ばかり。もともと大好きな宮木さん、窪さんはじめ、いつか読みたいと思っていた千早さんと花房さんの作品も。「女は奪い、奪われたい生き物」はい、まったくその通りであります。またまた追いかけたい作家さんが増えてしまいました。同性の描く恋愛小説の方が、私にはしっくりくるようです。2015/04/27

しんたろー

186
5人の女性作家による「女性」を赤裸々に描いたアンソロジー…女性研究を兼ねて読んでみたが「やはり、怖い!」。どの話も女性らしい本音にドキッとさせられた。窪さんは戦時中の恋愛を思い出す老女、千早さんは高校時代の優等生と再会するプレイボーイ、彩瀬さんは文鳥を飼うOL、花房さんは二人の男の間で揺れ動く人妻、宮木さんは若い俳優を求める衣装係…各々の息遣いが聞こえてくるようで入り込み易かった。特に宮木さんはドラマの現場や衣装の仕事を忠実に表現していて感心した。お話としては彩瀬さんの世界観が一番しっくりきて好き💛2019/05/02

❁かな❁

179
略奪愛をテーマに人気女性作家さん達5名の恋愛官能小説。お気に入り作家さんばかりの夢の共演に発売前から楽しみにしていました!R-18文学賞受賞者も多いので性描写も結構あります。生々しく熱を帯びた感じでドキドキしちゃうところもあるのですが読みやすく一気読みでした(´▽`*)花房さんのみ初読みでした。特に印象に残ったのは窪美澄さん『朧月夜のスーヴェニア』千早茜さん『夏のうらはら』。彩瀬まるさんはこの5編の中では可愛い感じでした!それぞれの作家さんの個性が発揮されてとても楽しめました☆シリーズ化してほしいです♪2014/07/27

おしゃべりメガネ

178
つわモノ女性作家さん5人による恋愛官能小説アンソロジーです。官能度自体は作品にもよりますが、それほどキツくはないので深みのある文章を堪能できると思われます。個人的に予想以上に圧巻だったのは「宮木」さんでした。作品の内容自体は控えめな感じはありますが、そのインパクトはやはりR18作家さんです。「千早」さんは期待通りの影のある作品を読ませていただけました。「窪」さんが、意外にも?サラッとした感じで終わり、いつものインパクトは薄めかなと。「花房」さんはやはりコワさを出してきましたね。「彩瀬」さんは初読みでした。2015/01/25

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