出版社内容情報
フランス文学の名翻訳者が鴎外、ネルヴァルらを引きながら「翻訳」という営為の本質に迫り言葉・文学・世界を思索する極上のエッセー
【著者紹介】
1959年、新潟県生れ。フランス文学者。東京大学大学院人文社会系研究科・文学部教授。2011年、『異邦の香り』で読売文学賞を受賞。著書に『フランス文学と愛』、訳書にウエルベック『地図と領土』等多数。
内容説明
我々はみな、「翻訳」している―人間の営みは、互いが互いを訳しあう中から立ち上がってきたのではないか。スタンダールからウエルベックまで手掛けるフランス文学の名翻訳家がその営為の本質に迫り、言葉・文学・世界を思索する極上のエッセー。
目次
1 翻訳の大いなる連鎖
2 翻訳者の情熱と受苦
3 ロマン派の旗のもとに
4 再現芸術としての翻訳
5 偉大な読者たち―マーラーと鴎外
6 永遠に女性的なるもの?
7 翻訳教育
8 合言葉は「かのように」
9 トランスレーターズ・ハイ
10 翻訳の味わい
著者等紹介
野崎歓[ノザキカン]
1959年、新潟県生まれ。フランス文学者、翻訳家、映画・文芸評論。東京大学文学部仏文科卒業。東京大学大学院人文社会系研究科教授。2000年、ジャン=フィリップ・トゥーサン作品の翻訳でベルギー・フランス共同体翻訳賞、01年『ジャン・ルノワール越境する映画』でサントリー学芸賞、06年『赤ちゃん教育』で講談社エッセイ賞、11年『異邦の香り―ネルヴァル『東方紀行』論』で読売文学賞(研究・翻訳賞)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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