仏教から生まれた意外な日本語

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ B6判/ページ数 189p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784309022154
  • NDC分類 814
  • Cコード C0081

出版社内容情報

挨拶、玄関、投薬、幸福、ガタピシ……日本語には、仏教にルーツをもつものが意外と多い。身近な言葉の語源と仏教の教えが学べる本。

【著者紹介】
1964年、千葉県生まれ。駒澤大学大学院人文科学研究科博士後期課程を満期退学。現在、駒沢女子大学人文学部日本文化学科教授。曹洞宗富士山宝林寺住職。著書に『知れば恐ろしい日本人の風習』(小社刊)など。

内容説明

ふだんよく使う日本語には仏教由来のものが多い。そうした言葉の本来の意味や成り立ちを探っていくと、お釈迦さまや、その教えにまつわるエピソードとメッセージの宝庫であることに気づく。古人が心の拠り所にした知恵の数々。

目次

1 「ありがとう」「我慢」「大丈夫」…ふだん何気なく口にしている日本語
2 「玄関」「高座」「いんげん豆」…いっけん、仏教由来とは思えない日本語
3 「ガタピシ」「うやむや」「どっこいしょ」…その語感がユニークな日本語
4 「悪魔」「後生」「火宅」…どことなく恐ろしい日本語
5 「開発」「実際」「工夫」…仕事や勉強でよく使う日本語

著者等紹介

千葉公慈[チバコウジ]
1964年、千葉県市原市生まれ。駒澤大学大学院人文科学研究科博士後期課程を満期退学。2011年より駒沢女子大学人文学部日本文化学科教授。曹洞宗冨士山宝林寺第24世住職をつとめながら、少年院、刑務所にて教誨師を精力的に行なう。インド仏教(唯識思想)と仏教教理学を専門分野とし、近年は仏教文化、日本文化史全般の研究にも取り組んでいる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

梅ちゃん

20
2017.09.27 語彙が少しでも増えればいいなぁと手に取った本。仏教由来の言葉が47個解説されていた。最近、私が何をするときもつい言ってしまう「どっこいしょ」もそうらしい。擬音語かと思っていた「ガタピシ」もそうらしい。『希望』は「けまう」と記載され「けもう」と読むのだそうだ。名誉や利益を強く求めることをいい、誤った望みや強すぎる欲求は心の乱れにつながり、悟りへの道から逸脱することになる為、「希望戒」(けもうかい)という戒律があるという。新しくできた政党が希望戒を守ることを、希望します。2017/09/27

ぱんにゃー

14
「我慢」:自分を高く見て他人を軽視する心。煩悩の1つです。自分で気づくのは至難のわざ。 その為に、自分のご都合通りで無い事が起きてくれるのでしょうね。ありがとうございます。2013/10/24

遊未

6
「ありがとう」「がむしゃら」といった言葉のことから「玄関」の由来にまで、幅広く解説されている。本来の意味からずれてしまったということはそれだけ暮らしの中に根付いたということでもあると思う。あるいは、ひらがなになってしまったため、わからなくなってしまったことも多い。知っているはずのことが多くても、このような本をたまに読むと、「人間はそれで良かった筈なのに、自分は多くを望み考えすぎている。」しみじみ感じることができるので、疲れたり、息詰まってしまった時にはお勧め。2014/03/28

ひろゆき

5
根拠が分からないが普通に使っている言葉がいかに仏教由来のものかと、数の多さに驚く。英語の訳語としても使用されたために、言葉の意味がさらに変化してしまったもの(観念、自然など)の論述もあり、知識の整理に役立つ。2016/11/22

サワコ

3
なかでも印象的だったのが【投薬】でした。新人の時に何で?投げる?薬?と不思議に感じたことを思い出しました(そのときに調べるべきでしたw)。御母堂様が天界からお釈迦様に投じて届かなかった薬の風呂敷包み。そんなことが由来だなんて。他にも【玄関】【じゃんけんぽい】【開発】【観察】【実際】などなど。大変興味深い内容でした。2016/01/26

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/6996030
  • ご注意事項