出版社内容情報
飼い猫あじとピン、息子の誕生に翻弄される中でAは……文芸時評他で話題の気鋭が挑む、かつてない「猫」小説の誕生!!
【著者紹介】
1983年生まれ。2006年「公園」で第43回文藝賞を受賞しデビュー(同年に「ぴあフィルムフェスティバル」入選)。文芸誌を中心に活躍。著書に『公園』『東京借景』がある。
内容説明
六月、愛猫のあじが二度目の想像妊娠に入った翌週、ピンはやって来たのだが…新たな「猫小説」の誕生。
著者等紹介
荻世いをら[オギヨイオラ]
1983年生まれ。早稲田大学第二文学部卒業。2006年、「公園」で第四三回文藝賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
秋製
32
一見、堅苦しく感じる内容だったけど「何故そう思う?!」と、不思議な感覚に囚われた話でした。 そういう意味ではとても面白く感じました。2014/03/14
いたろう
23
タイトルと表紙画から小洒落た話を予想していたら、何だかとりとめもない感じ。話が面白くないだけでなく、ただあらすじを追っているだけのような文章はひどく読みにくく、AとかBとか、記号で書かれる登場人物は、全く現実味が感じられず、話に入って行けない。2013/11/27
カピバラ
15
表紙が可愛くて読み始めたが、意外と重たい内容だった。書き方が往年の外国小説みたいだった。それにしても、猫の想像妊娠か…。2013/11/18
ようた
7
Aが飼っている猫が妊娠。産まれるのは今か今かと待っているものの、結局は猫の想像妊娠だった。タイトルや装丁からお洒落で可愛い小説かと想像していましたが、難解でした。猫や赤ちゃんの突飛な行動が面白くて、不気味でした。 2013/12/12
きつね
5
たった三文でこの密度……!!「Bが静かに泣いていると、側にやって来て慰めるなんて当たり前、ゴキブリが出て来て、そういうときだけ及び腰のピンの前に躍り出て完全と立ち向かって行くのも当たり前、Bの実家に帰省した折りに何の前触れもなく飼われていた二匹の凶暴なブルドッグが現れると、ピンを押しのけ猛然と突進、身の丈の数倍もある相手の頭部に掴み掛かって鼻っ柱を乱打するのも当たり前、そうではなく、物理的な現象以外の認識しようのない精神の事件、目に見えないはずの出来事を軽やかに察知し、助け船を出し、それどころか本人達も気2014/05/11