正太郎名画館

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  • サイズ B6判/ページ数 227p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784309021836
  • NDC分類 778.04
  • Cコード C0095

内容説明

面白そうな映画なら古今東西ノンジャンル、おいしい食べ物もまた。芝居の脚本家として出発した食通シネマディクトならではの、おいしい映画の味わい方指南。映画日記完結編。

目次

新しい監督たちの“映画文法”
パリで観た映画
「鬼火」と「ニューヨーク・ニューヨーク」
ごひいき“西洋時代劇”
すばらしい「スラップ・ショット」
人類への警告「オルカ」
眠らずに出て来ただけのことはあった
ケン・ヒギンスの格調あるキャメラ
これは、観物といってよい
想像を絶した戦場の響音と生活〔ほか〕

著者等紹介

池波正太郎[イケナミショウタロウ]
1923年、東京生まれ。作家。下谷・西町小学校を卒業後、茅場町の株式仲買店に勤める。戦後、東京都の職員となり、下谷区役所等に勤務。長谷川伸の門下に入り、新国劇の脚本・演出を担当。60年、『錯乱』で直木賞受賞。『鬼平犯科帳』『剣客商売』『仕掛人・藤枝梅安』の3大シリーズが代表作。映画通、食通としても知られ、その方面の著作も多い。1990年永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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kinkin

57
池波正太郎氏が観た映画の日記というよりも備忘録か。試写室で観た映画の感想とともに帰りに食べたものや買ったものも綴られていて氏の粋なところが随所に感じられた。鑑賞した映画も作家だからと芸術的なものだけではなく、ホラー、アクション、ブルース・リーからポルノまで幅広く観ていて、それぞれに面白さを見つけている。それが氏の鬼平や他の作品にも影響を与えたり下地にもなっていると感じた。理屈を抜いて片意地張らずに純粋に映画を楽しむことをこれから心がけたい。図書館本。2016/02/05

ドナルド@灯れ松明の火

13
さすがシネマディクトの池波さん。ほとんどは試写会の鑑賞コメントではあるが鋭く本質を突いた感想は頷ける。映画評論の合間に通っていたお店が日記に記してあり、無性に気になり検索してみた。食べ物も含め、優れた映画に関するエッセイだった。映画館で見られなかった古い映画や見逃した映画、DVDで借りたくなる作品が多数あり、せっせとEXCELにタイトルを転記したのだった。2013/05/01

kiho

8
幅広い映画を見ていたことに驚きつつ、日記風の文章で淡々と語られる食事の話にも惹かれる☆映画に関してはストレートな批評、作品の長さも含めてのズバッとした物言いが印象的…立ち寄る食事の店、メニューの1つ1つが美味しそう♪2014/03/10

HIRO1970

5
★☆★正ちゃんの映画日記の再編集物。今まで出ていなかったものもありかなり楽しめました。いつもながら寸評には無駄がなく率直で、褒める時ははっきりとけなす時はやんわりと・・・。男の美学が生きています。また見たい映画がごろごろと出てきました。日本に居ながらにして世界を学べる映画をもっと見るべきだと正ちゃんはいつも言っていましたが、この頃特に思い当たることが多くなりました。良著です。2013/08/05

治雄

4
『小説現代』の連載の〈池波正太郎の映画日記〉が元になっています。まず、77.8~78.1に連載、78.10発売の『フランス映画旅行』に収録の部分が、全部本書に載っています。次に、78.2~84.12に連載、『最後のジョン・ウェイン』『ラストシーンの夢追い』『スクリーンの四季』に収録され、かつ、その3冊の抄録として発売された講談社文庫『池波正太郎の映画日記』に「収録されなかった」部分が、本書に載っています。つまり、本書の多くは、文庫で選ばれなかった部分なのですが、それでも面白いのはさすがです。2014/02/16

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