内容説明
70年代、雑誌連載で好評を博した「味自慢・腕自慢」をはじめ、各家庭や人を訪ね、記した衣食住のエッセンス。
目次
何でものせて食べるパンケーキ
島津忠彦氏のうずら料理
実質的で上等な財部式料理
進藤社長のコック・オ・バン
手打ちのパスタ
富士の見える食卓で
おつまみ風料理
黒田初子さんのピクニック料理
益田さんのボリューム料理
プリム氏の豪華なメニュー〔ほか〕
著者等紹介
石井好子[イシイヨシコ]
1922年東京都生まれ。東京芸術大学声楽科卒、戦後ジャズ歌手に。50年、留学のために渡米、のちフランスに渡り、パリでシャンソン歌手としてデビュー。世界各国の舞台に出演し、帰国後は、歌手として、音楽事務所社長として、そして随筆家としても活躍した。著書に日本エッセイスト・クラブ賞を受賞した料理エッセイの元祖『巴里の空の下オムレツのにおいは流れる』などがある。2010年、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
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はるき
20
ちょっと非現実的と言いますか、浮遊感を感じます。美味しい物と美しい装いに、楽しいお喋りを添えて。写真がモノクロなんですが、皆さん良いお顔をされていて映画のスチール写真のよう。2022/11/26
くさてる
12
主に60年代から70年代に書かれたインタビューやエッセイが収録されていて、時代は感じるけれども古臭くはないのが素敵。昭和の時代の素敵なお宅訪問、といった趣の前半はレシピも読めて楽しいです。2015/03/28
きりぱい
10
前半は料理上手な人を訪ね、その紹介とレシピを綴った連載を集めたもの。後半は知人とのエピソード。もてなし慣れた方々の食卓に大層な大皿が置かれているなか、男のおつまみ料理のような日高氏の食卓にほっとする。石井さん同じく私もしらたきは茹でないのか?と思ったけれど。あと山羊汁はテレビなどではゲテモノ扱いされているようだけれど、おいしい!今まで食べないで損してしまったと書いてあって、へえーそういうもんかと。そんなところしか印象に残っていないというのもあれだけれど、このシリーズでは第1弾、2弾のほうが好みかなあ。2013/05/06
アカツキ
7
前半は「石井好子のヨーロッパ家庭料理」の日本バージョン。食卓の写真もヨーロッパ同様華やかで素敵だけど、こちらの方が料理好きの友人に食事のお誘いをもらったという気取りがない感じで好きだな。ただ、紹介されているレシピがほとんど洋食なのがちょっと惜しい。後半は海外の思い出やおしゃれな人物について書いたエッセイ。2022/04/18
うさうさありす
6
前半は友人を交えた食のエッセイとそのレシピ、後半は著名人のお洒落にまつわるエピソードと、大まかに2部構成されたエッセイ集。今では定番のカルボナーラや流行りのパンケーキ等、当時はかなり斬新だったと思われるメニューのレシピも紹介されていて、時代の最先端を行っていた事が想像できます。コンビニ等で24時間何でも買える自体だからこそ、改めて家庭料理を見直すべきなのかも知れません。2014/07/15