内容説明
捜査一課に配属されてきた身長150cm未満(推定)でアイドル並みにかわいい海月警部は、周囲のかすかな期待を裏切る捜査能力の低さで、たった二日で戦力外通告されてしまう。お守役の設楽刑事と独自に連続放火事件を追ううち、「冤罪」と噂される7年前の事件に辿り着くが―。すべての点が繋がった時、真犯人の壮大な復讐計画が明らかになる。連続放火、女子大生殺人を結ぶ復讐計画とは…!?注目の著者による書き下ろしミステリ。
著者等紹介
似鳥鶏[ニタドリケイ]
1981年千葉県生まれ。2006年『理由あって冬に出る』で第十六回鮎川哲也賞に佳作入選し、創元推理文庫でデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ダイ@2019.11.2~一時休止
109
おお~、そういうことですか。面白かった・・・ん?冤罪の再捜査結果は???。2017/08/24
ちはや@灯れ松明の火
106
戦力外通告?ノンノン、遊軍捜査官任命と呼んでいただきたい、というか思わせてほしい後生だから。祝相棒誕生、どうしてこうなった。見た目は十代半ば、中身は国家公務員Ⅰ種合格の不思議ちゃん警部のお守役就任、御免被りたくても逆らえぬ一巡査の諦観。連続放火事件を追い、懐く不良(桃太郎か!)、登る柿の木(猿蟹合戦か!)、掘る地面(花咲か爺さんか!)、いえおかげで捜査大進展ですが何か。殺人に変死、過去の迷宮入りと警視庁の未来、すべて抱えて走れリベロ。警察人員に不足はあれど余剰なし。ピーポ君、きみの殉職を無駄にするまい。 2013/04/03
風里
58
所々に入るツッコミや前半のコミカルさと後半のシリアスさのギャップが面白かった。 キャラと内容の乖離も作戦のうちなのだろうか。 続編出たら気になるかも。2012/12/01
yanae
55
似鳥さん、本屋のアンソロジーで知ってから長編初読み!似鳥鶏(にたどりけい)ネーミングがふざけた感じなんですが、作品はミステリー要素十分楽しめます。今回はシリーズものの一巻め。かるーく読めるミステリーです。文章のテンポは似鳥さんならでは。個人的には途中途中の註が好き(笑)戦力外のお嬢様の真の姿は?目的は?!どうやらドラマ化するみたい?!続編もかるーく読んでみます。2013/12/15
nyanco
42
表紙のイラストなどからファンキータッチなラノベだろうと思っていたのですが、なかなかどう警部して刑事モノとして楽しめました。確かにヒロイン・海月は見た目は萌えキャラでドジっ子と、しっかりラノベキャラだし、訳の分からない例えを持ち出す様子もかなりノリが良いのですが、事件自体はかなりダーティ。今までエリート街道まっしぐらだったのに海月の相棒にさせられ、自分自身も戦力外にされてしまった設楽くんが海月に振り回されながらも、海月の洞察力に気づき、事件を解決していく過程を楽しませていただきました。続→2012/10/20