内容説明
誠実に生きようとするあなたへ、山口瞳氏の生活と意見。あやふやな時代だからこそ、礼儀作法、生活、衣・食・住、趣味、街、旅、などなど、あれこれ諸事百般に、山口瞳の観察がたのもしい。単行本未収録エッセイ集。
目次
バガンス様のお通りだい
サービス魔
不在証明くずし
妻の有難味
江分利満氏のオリンピック論
人殺しの練習
一方通行
サラリーマンとお金
東京、わが偏見
女は愛玩動物か〔ほか〕
著者等紹介
山口瞳[ヤマグチヒトミ]
1926年、東京生まれ。小説家。寿屋(現・サントリー)で広告制作にたずさわり、後に作家生活に入る。1963年、「江分利満氏の優雅な生活」で直木賞受賞。1979年、「血族」により菊池寛賞受賞。1995年逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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shizuka
1
約半世紀前に書かれたものなのに、読み心地が抜群にいい。それもそのはず。作者は文中で、何か荒々しく主張するものでなく、生活の中のいっときを、それを読むことで愉しく、あるいはしんみりと過ごせるものがあっていい。サラリーマンが帰宅して、ブランデーを傾けながら寝転がって読めるようなものが書きたい。と述べている。31年間、延べ1614回、死ぬまで一度も穴を開けることなくエッセイの連載を続けた作者の経歴が物語っているように、少ない枚数でのエンターテイメント性を追求した作家だったのではないかなあと、思った。 2016/07/08
スプリント
1
様々な生活要素を深く観察し、少しシニカルな要素を加えて読者を楽しませてくれます。2012/06/13
TAK
1
良い作品と言うのは時代を経ても色褪せない。この方の作品もそう。昭和3~40年代に書かれていても、今の我々の心に響く、あるいは耳の痛い事がある。2013/10/06
イカ男
1
P167に「いい文章とは」について定義されています。まずは自分の意見を相手に正しく伝えること、それには平易で明快であること。つぎに他人の使った手あかのついた言葉や月並みの用語をさけること、だそうです。2012/01/25
piece land
1
昭和が懐かしかった2011/09/30
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